金峯神社 吉野山の奥に佇む世界遺産の神社
桜の名所として知られる吉野山は下千本、中千本、上千本と続き、一番奥にあるのが奥千本です。一番奥まったところにある奥千本にひっそりと佇むのが金峯神社です。
吉野山の地主神、金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祭神として祀っています。この神社も修験道の行場です。「栄花物語」によると、藤原道長が祈願したと記されている由緒ある神社です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産となっています。
鳥居から3分ほど坂道を下ると姿を現すのは「義経隠れ塔」。源頼朝に追われた源義経が、弁慶とともに追手から逃れるために身を潜めたと言われている場所です。
神社の周囲は今でも木々で囲まれていて、身を潜めるには最適な場所だったのかもしれません。吉野水分神社からさらに奥にある金峯神社。金峯山寺からは歩くと約1時間。途中上り坂や道路の両脇を高い森林に囲まれた道を歩くことになります。
吉野山には土日に運行されている「吉野山奥千本ライン」というバスがあり、終点の「奥千本口」で下車すると神社もすぐです。桜の花が咲く時期は毎日運行。便数を増やして、上千本の竹林院前〜奥千本間を運行しています。
吉野山奥千本口ライン:http://www.yokb315.co.jp/route_bus.php
ここまで来ると、通常期はあまり人がいません。神秘的な雰囲気が漂う金峯神社。修行に励む山伏の姿が思い浮かぶかもしれません。時間があったら足を運んでみる価値いっぱいの吉野山のスポットです。