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奈良県・吉野町プチ滞在

桜で有名な世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産、奈良県の吉野山。その吉野山で4月2日から12日まで観桜期に合わせて臨時に開設された「まちなか案内所」のお手伝いをしました。隣では吉野の地酒「やたがらす」を製造・販売している「北岡本店」さんの試飲・販売をしていました。

去年は桜の開花が早かったとのこと。今年は4月初旬が冷え込んだせいか、4月最初の週末の2日、3日は下千本の開花もまだまだといった感じでした。

しかし週が明けて、暖かくなると桜は一気に開花。週の半ばから週末にかけて下千本、中千本とも一気に開花して見頃を迎えました。4月9日、10日は人出も多かったです。

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初夏を思わせる陽気が続いたせいか、4月10日を過ぎると、下千本、中千本の桜は見頃を過ぎて、見頃は上千本、奥千本へと移りました。

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吉野山の桜の起源は約1300年前に遡ります。修験道の開祖、役行者が山上ヶ岳に深く分け入って修行を重ねた結果、蔵王権現を感得して、桜の木に自ら刻んだと伝えられています。このことから桜の木は「ご神木」とされるようになりました。以来、蔵王権現を参拝する際に、桜の木を「献木」するという形で桜の木が植え続けられ、現在に至っています。吉野山の桜は山岳信仰と密接に結びついた「信仰の桜」です。

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4月10日から12日にかけて行われる「花供会式」は蔵王権現のご神木である桜の満開を御本尊に報告する金峯山寺の伝統法会で1,000年以上の歴史を誇ります。11日、12日に開催される大名行列は竹林院を出発して、金峯山寺まで練り歩きます。「まちなか観光案内所」の前も行列が通過。吉野山の伝統行事を見ることができました。

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仕事の後、火見櫓を訪ねると、昨秋、「MIND TRAIL」で花矢倉展望台に野外展示されていた作品「吉野の時計〈中心点〉」が置かれていました。こうした現代アートの作品が常設されて、伝統とモダンが融合するのは素晴らしいと思います。

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期間中は大和上市の古民家を改修したゲストハウス「三奇楼」内のワーキングスペース「三奇楼デッキno下」にある「TENJIKU吉野」に滞在。宿泊していた人や毎週金曜日は敷地内の蔵を改修した「蔵Bar」で色々な人とも交流することができました。ゲストハウスから眺めた吉野川対岸のレトロな町並みと桜もなかなかでした。

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吉野山の人たちも毎朝、車で迎えに来てくれたり、困ったこと、分からないことがあった時は親切にサポートしてくれて、吉野の町の人たちの温かさを感じることができた吉野滞在でした。



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