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野球沼に呑まれるまで

 いかがお過ごしでしょうか。今回は私がプロ野球にハマってから今に至るまでについてお話ししようと思います。

野球との邂逅

 時は幼少の頃まで遡る。讀賣ファンの祖父が見ていた試合をボーッと見ていたのが始まりだった。当時の讀賣は松井秀喜と上原がメジャー挑戦する前後で小笠原道大、阿部慎之介、高橋由伸、ラミちゃん等の強打者や、高橋尚成、グライシンガー等良い投手も数多く在籍していた。
 ただ、私自身は讀賣のファンにはならなかった。一応断っておくと讀賣が嫌いなわけではない。それ以上に別の球団を好きになった。それが次に話す落合ドラゴンズである。

落合ドラゴンズ期

 三冠王3回受賞という後にも先にもない偉業を達成した落合博満さん。残念ながら彼の現役時代の勇姿を見たことはなかったが、落合監督のドラゴンズが好きだった。
 6年連続ゴールデングラブ賞を獲得した鉄壁の二遊間・荒木雅博さんと井端弘和さんの「アライバ」。野球の華であるホームランバッター、タイロン・ウッズ、トニ・ブランコ。センター前ホームランでお馴染み和田一博さん。川上憲伸さんや吉見一起さんを中心とする先発投手陣、鉄壁リリーフ陣からの岩瀬仁紀さんにつながる継投。
(※他にも好きな選手はたくさんいましたが長くなるので割愛します。)
 とにかく強かった。黄金時代とも呼べるドラゴンズがかっこよかった。野球を見るのが楽しかった。

私がアライバ一好きな画像。(中スポより転載)


 しかし長くは続かないのが黄金時代である。2011年、球団初のセリーグ連覇を達成し、落合監督はドラゴンズのユニフォームを脱いだ。代わって就任した高木守道監督は1年目こそ2位に踏みとどまったが次の年から負け試合が多くなった。
 また、私にとって最も恐れていたことが2013年オフに起こった。井端弘和選手の移籍。ドラゴンズから大減俸を突きつけられたための移籍である。選手の権利であるため全く問題はないが、東京ドームで白とオレンジのユニフォームの井端がドラゴンズの投手と相対するところを想像すると、心が痛かった。

ベイスターズ期(1)

 こうしてドラゴンズへの興味を失いかけていた時に見ていたのが横浜である。ちょうどブランコが横浜に移籍したのがきっかけだった。
(※ブランコの移籍で心が痛くなっていないのは、外国人選手は"そういうもん"だからです。)当時は石川雄洋さん、荒波翔さんや、移籍選手の中村紀洋さん、ラミちゃんなどが好きだったと記憶している。
 本格的に好きになったきっかけは13年のオールスターでの1打席だ。今や世界のshoheiとなった大谷翔平とハマの番長・三浦大輔の勝負である。140km/h程度のストレートを2球ファウルにされ1B2S。勝負球のスローカーブで投ゴロ。
 ここで完全に三浦大輔の沼に落ちた。ドラゴンズを観ていた時から対戦していた投手で、良い選手だとは知っていたが「ハマの番長」という異名のイメージとは真逆の変化球とコントロールが武器の技巧派のピッチングがかっこよかった。

 ブランコきっかけで観始めたベイスターズだったが、その後ブランコがオリックスに移籍してからもベイスターズを観ていた。13年からファンになった私でも、16年の三浦大輔の引退試合では号泣した。その後筒香選手や今永選手が活躍し出したり、伊藤光選手や大和選手が移籍してきたり、移籍1年目でソト選手が本塁打王を獲得したり…そうこうしているうちに高校受験で野球をあまり見なくなっていった。

MLB期

 高校受験が終わったかと思えば、勉強に部活に追われまくっていた私は、プロ野球を観ない時期が2年ほど続いた。そういうときに見ていたのがMLBの日本人選手である。当時はエンジェルスに大谷翔平、ツインズにマエケンこと前田健太など、日本人メジャーリーガーが活躍しており、さらに2022年から千賀滉大がメジャーに挑戦し、現在ほどではないが世間のMLB熱が高まりつつあった。ナイターの試合が基本18時プレイボールだから部活帰りだと初回を見逃してしまうnpbに替わって朝bsでエンジェルスをちょっとだけ見てから登校するのがルーティーンになった。

WBC2023〜現在

 そして日本中が沸いたWBCをきっかけにまたベイスターズを推し始めた。大谷翔平の代打で出てきてシャンパンファイトでも爪痕を残した牧秀悟、決勝のアメリカ戦で先発登板した今永昇太…ベイスターズにも世界を背負う選手が出てきたか…としみじみ思いながら久しぶりにベイスターズの試合を見ると、昔とは見違える打線の攻撃力。さらにサイ・ヤング賞投手のトレバーバウアーも加わり、見ていてワクワクする球団になっていた。ベイスターズに限らず監督コーチ陣も昔観ていた頃のヒーローが監督やコーチを務めているのも感慨深い。

最後に

 そういうわけで私の野球沼は始まり現在に至ります。女子小学生の頃から今まで周りにベイファンもドラゴンズファンもいなかったので孤独には慣れていますが、これだけは言えます。
「推し活は人生を豊かにする」
推しがいればもはや孤独ではないといっても過言ではないと私は思います。

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