『お茶の時間』

ドリッパーにペーパーをセットして
今夜はほうじ茶をドリップ

大さじ大盛り2杯の茶葉を
熱湯で蒸らすこと30秒

あとはコーヒー3人分のメモリまで
ゆっくりお湯を落とすだけ

商店街のお茶屋さんみたいな
焙煎したての香りが
部屋の中を満たしていく

『冷コー』

関西で使われていたアイスコーヒーの愛称

耳にしなくなって久しいけれど
今も使われているんだろうか

カランカラン

マスター レイコーいっちょな

『アイスの時間』

今日はちょっと蒸すから
冷たい方にしよう

ガリガリガリ

挽いている時からもう美味しい

お湯を落とすほど育つ黒い山に
ひとりニヤける

よしよし いい感じ

崩さないように
ゆっくりゆっくり


自宅が喫茶店の香りになっていく

『新しい友人』

シャッターボタンを押す

カチャッ

不安になるくらい頼りない音

え？
撮れてるこれ大丈夫？

小さく混乱しつつ
チャージレバーを下ろして
またボタンを押す

しまった
自動巻き上げじゃなかった

『真ん中だけ減っていくまな板』

使い込んでいくほどに
小さく薄くなっていく

きゅうりを輪切りにすると
芸術的なガーランドができる魔法のまな板

そろそろ削るか
夫がつぶやいた

『出番待ち』

準備が長すぎて
眠たくなってきちゃった