どちらでもないこと
リカバリーの学校というところに行ってみたら面白くて、自分の近くでもやってほしいと思ったので、自分でやることにしました。去年の2月からなので1周年になります。
実を言うと12月自分の入院で、1月も延期にしてしまっていたので、ひさしぶりです。怪我からのリカバリーにも、ここで読んでいるテキストがとても支えになりました。
リカバリーとは元通りになる事ではなく、困難な体験をなかったことにするわけでもなく、無理やりポジティブ変換するわけでもなく、今とこれからを充実させる方法や考え方のことだと思っています。
右足首の骨折に関してはリハビリ続いてますです。なんとなく退院がゴールのような気がしていましたが、全然まだまだ、というか、これから始まるのだなあと、退院2週間で思っています。
先日、参加したとある会でも、リカバリーとは支援や服薬がいらなくなることではない、という話をしました。様々な事情を抱えながら就労もして、持続可能な生活ができるようになればいいなと思って活動しています。
自分に必要な支援は何か?また、どんな支援があれば充実した人生になるのか?まずは自分が説明できるようになっていきたいです。
そんな時に、今回取り上げる「どちらでもないこと」の概念は大事だなと思います。ついつい、よかったこと悪かったこと、できたことできなかったこと、二分法で考えてしまいますが、どちらでもないことって結構な余白がある。わかりにくいかもしれないですが、だからこそ、定期的に振り返るみたいなことをしていきたいです。
◇今回のテーマ
~解決志向アプローチ~
今まで起きたことについて、ついつい、できなかったことを反省してしまう時間ばかりが長くなってしまうことがあります。でも、これからをどう作っていくかを考える時、「できたこと」に注目してみるのはどうでしょうか?できたこと・できなかったことに加えて、そのどちらでもないことがあるかもしれません。今回は、課題に向き合うため、どんなアプローチをしていくといいのか、他の人はどうしているのか話し合ってみたいと思います。
毎回参加できなくても、あるいは、途中からでも、参加できます。当日の調子を見て参加したいという方も歓迎します。
■開催詳細
◇日時:2024年2月8日(土) 10:00-12:00
◇会場: 井草地域区民センター
東京都杉並区下井草5丁目7番22号
交通アクセス
西武新宿線「井荻駅」(南口)から徒歩7分
関東バス(荻窪・下井草間)で「妙正寺池」下車徒歩2分
関東バス(荻窪駅・井荻駅間)「清水三丁目」下車徒歩3分
◇対象:患者さん、患者家族、支援者、医療者など、どなたでも参加可能
※参照するテキストは精神疾患の事例が多いですが、ここで言う「困難」はもっと広くとらえることができます。
◇内容
・自己紹介タイム
・参加者全員で「リカバリーの学校の教科書」の読み込み
※テキストはこちらで用意します。
・対話による感想の共有
◇安心のためのルール
・お互いの時間を大切にする
・途中にトイレや気分転換に席をはずしてもいい
・話したくないときはパスができる
・非難や否定をしない
・言いふらさない
・情報交換は積極的に。でも、無理強いはしない
◇参加費:無料
※もしご協力いただける方は、会場費割り勘をお願いします
◇進行:なお
<プロフィール>コミュニケーター。適応障害で3回の休職を経験。発達障害と二次障害と付き合いながら、生活している。安心して対話ができる場に救われた経験から、ペイシェントサロン協会ファシリテーター養成講座を受講し、場づくりに取り組んでいる。聴くコミュニケーションサービスLivelyTalkのホスト“のっさん”としても活動中。https://note.com/nosssssann
◇申し込み:不要
参加表明は大歓迎です。
■参考情報
◇リカバリーの学校とは?
病気や境遇などによって生きる目標や望みを失った人が、自分らしい人生を取り戻し、充実した時間を過ごせるようになる、そのような経験を「リカバリー」と呼びます。リカバリーの学校は、当事者、支援者、家族が一緒になって、充実した人生を歩むために学ぶ場です。疾患経験者の体験談も交えて、自分の人生を充実させるために学びます。ここで学ぶべき内容は、疾患の有無に関係ないものでしょう。リカバリーの道は自分で歩むしかありませんが、一緒に歩いてくれる人がいると、でこぼこの道が歩きやすくなることがあります。
リカバリーの学校は、誰かひとりが先生になって何かを教える場所ではありません。テキストを参照し、その場にいる人たちと対話をしながら、それぞれが感じたことを大切にしましょう。
◇使用テキスト
『「リカバリーの学校の教科書 ~精神疾患があっても充実した人生を送れます』
https://www.editex.jp/books/267_recovery.html
リカバリーの学校で使用されている教材に詳しい解説と最新の知見を加え、リカバリーの実現やそのヒントを得るために役立つ書籍としてつくられています。リカバリーの体験談や書き込み式のシートを収載し、当事者がすぐに活用できる実践的な内容に仕上げてあります。
精神疾患の事例でリカバリーについて記述されていますが、他の疾患や、病気以外の困難に対しても「リカバリー」を考えることができます。
◇今後の予定
毎月1回程度 土曜日の午前中に杉並区内の公民館などで、開催していきます。
申し込みなどは不要ですが、行きたいよという方、コメントなどでお知らせいただけると励みになります。
では、
また、いつかどこかで
ごきげんよう