食べること、飲むこと。
小学生の頃の卒業アルバムを眺めてみる。
3年生の頃の将来の夢というコーナーにはこう書いてある
3年2組 ちょうさしんのすけ 将来の夢「ピザやのばいと (バイクの絵)」
ご丁寧に職種だけじゃなくて役職まで明記している非常に聡明な子供時代だったことが見受けられる。これは帖佐家の家庭行事であるクリスマス、お誕生日会における風習によるところが大きいと推測される。
我が家では一大イベントの際には必ず「デリバリーピザを取る」という食文化が根付いており、家の「外」から食事がやって来るという非日常に心を踊らせていたのだ。
岐阜県多治見市で幼少期を過ごし、両親共働きで小学生から自炊をしていた私にとって「電話一本でご飯が来る」という超ファンタジーな出来事に目を輝かせていた。
時は流れて現在35歳になろうとしている今、小さいながらも会社を起こしてフードトラックでカレーを売り歩いている姿を冷静に見つめると「夢、叶ってんじゃん」という事に気がつく。
15歳から「非日常」を探求し始めてバンド活動をしたり、海外に行ったり、様々な刺激的な欲求を満たす為に生きてきた20年くらいだったが、今究極に関心があることは「食べること、飲むこと」だ。
人間の超日常的な営みの一つである食事。
たった一皿のカレーや、たった一杯のコーヒーで人生が大きく変わる事もある。実際になんでここまでカレーにハマってしまったのか、何でアフリカまで行ってコーヒーの生産者に会いに行ったのか。
それはまた次回のお話。
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