きらめく緑の庭とちくわパン。〈HIDAMARI cafe_小平市小川町〉
玉川上水と立川通りが交わる市境付近、森田オープンガーデン内にある『HIDAMARI cafe(ひだまりカフェ)』で、新緑と青空がまぶしい連休のある日に、ちくわパンを食べた話。
のしてんメンバーのチャットにて、森田オープンガーデン内に『HIDAMARI cafe』なるものができたらしいと話題になった。
英国発祥といわれるオープンガーデン。小平市内でも『こだいらオープンガーデン』として愛情を込めて育てた庭を一般開放しており、登録している庭は27カ所ほどあるという。
その中で、メディアにもたびたび紹介されている森田さんちのナチュラルガーデン。そこにカフェができていたとは...!
花と青葉が美しい季節を堪能するべく、さっそく小平の先っちょに向かった。
緑の奥に木造の建物。かつては『めん処・松根』という武蔵野うどんと蕎麦が食べられる店だったが惜しまれつつ閉店。2022年6月にオープンガーデンの森田さんの娘さんがカフェをはじめたそうだ。
緑の扉を開くと、たちまち香ばしいパンの香りに包まれる。
11時のオープンと同時にテーブル席はすでに埋まっており、カウンター席に着席。
最高の散策コースにひといきつける店があるとなれば、立ち寄らない人はいないといっても過言ではない。控えめに言っても最高のロケーションだもの。
朝ごはんを食べ損ねて今にもお腹がグゥと鳴りそうだったので、ブルーベリースムージーとアップルシナモンとちくわパンを注文した。
「焼きたてなので砂糖の部分がとても熱いです。やけどしないように気をつけてくださいね」とアップルシナモンにやさしい忠告を添えて。
危ない危ない、腹ペコゆえにかぶりつくところだった。
ブルーベリースムージーはあざやかなパープルが美しく、実もたくさんのっている。
「いいですね〜」と愛でながら、おいしい表情を探る。この瞬間は幸せなおあずけといえる。
ちくわパン、実ははじめましてだったわたし。北海道発祥のご当地パンなんですね。
こちらのはちくわの穴にツナマヨが詰まっているタイプだった。ちくわの歯応えがなんとも癖になる。
今までちくわを好んで食べたことはなかったのに、パンに包まれたちくわはすっと懐に入ってきた。
素敵な庭のメルヘンなパン屋さんで、ちくわにかぶりついていると思うと、ちょっと笑えた。
接客をしていたのは森田さんのお孫さん。小さな赤ちゃんをおんぶ紐で背負っていた。ぐっすり眠るかわいい寝顔に、パンを買いにくるお客さんが声をかける。そんな場面が繰り返される店内は居心地がよく穏やかな時間が流れていた。
店を出ようとしたタイミングで看板犬の茶々丸くんがお散歩からご帰宅。なんとも愛くるしい表情にこちらも微笑んでしまう。(暑くて口が開いているそうだが、笑っているように見えてチャーミングすぎる)
4世代+ワンのアットホームな雰囲気にすっかり和み、癒される。
子どもたちのお土産にパンを追加で購入し(もちろんちくわパンも)、ちょうどお客さんが途切れたタイミングで店内を撮らせてもらった。
庭園に面したテラス席も気持ちが良さそう。緑の隙間から溢れる光がキラキラと輝いていた。
『HIDAMARI cafe』をあとにして、ガーデン内を散策。自然本来の姿を活かしたナチュラルガーデンには季節の草花やハーブが育ち、東家には思わず撮影したくなるような仕掛けもある。個人の庭といっても、元は畑で1000坪もある広大な敷地。今日いただいたブルーベリーもここで採れたものだそう。
今の時期は玉川上水の新緑も気持ちが良い。小平といえばの定番かもしれないけれど、森田オープンガーデンを目指して木漏れ日の水辺を歩いてみませんか。
『HIDAMARI cafe』はまだって人は営業日の火金土にぜひ都合をつけて。第2土曜日お休みです。
(お)