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Jリーグにおける企業名入りのクラブチーム名解禁について考える

 上記のニュースが流れました。レッドブルが大宮アルディージャに出資するというものです。 
 もう昨年の記事になりますが2023/12/13に「スポーツ報知」から「来季からJリーグクラブ名称に企業名「解禁」へ 発足から30年 収入増へ改革実施 19日にも正式決定」との報道もありました。Yahooニュース等でも転記されていたので多くの方が目にしたのではないかと思います。この手のニュースは少し前にも同様なニュアンスで報じられていたので「いよいよか・・・」と思われた方も多かったと思います。

Yahooニュースより

 Jリーグの秋春制についても過去においては先行して報道されJリーグ側が否定するという動きがありました。そしてご存じのように秋春制については実現見込みです。スポーツ報知の報道が全くの誤報なのか、捏造なのか、それとも何らかの根拠があって報道されたのかは分かりません。ただ秋春制の件の事も踏まえると何らかの勢力が観測気球のように報道を出させている可能性もあるとは思います。
 現在のJリーグチームを応援するサポーターにおいては企業名入りクラブ名への変更についてはかなり拒否反応が強いと思います。なぜなら企業名を入れるという事は多かれ少なかれ現在のクラブ名を変更する事になるからです。
 ただ上記のニュースをJFLのサイドから見ると非常に興味深い事となります。ご存じの通りJFLには企業名が入ったクラブがそれなりに存在するからです。私が応援する「横河武蔵野」もまさに企業名がクラブ名に入っています。そして武蔵野サポーターはどちらかと言うとこの「横河武蔵野」に戻るクラブ名変更を歓迎しています。それには理由があって、もともとが横河電機のサッカー部からスタートしている事と横河電機の本社が1935年から現在に至るまで武蔵野市にある事が大きな要因だと思います。横河電機が宣伝の為にサッカーをやっているというよりも、地域貢献の観点からサッカーを支援している事をみんながおおまかなところで理解しているからだと思います。それは横河武蔵野のジュニアやユースが非常に強いというところにも現れていると思います。
 そしてJFLにはJFLを代表する「HONDA」もいます。まさにThe企業名クラブチームです。他にもソニー仙台やマルヤス岡崎もそうです。
 昨年2023年JFLはHONDAが優勝し、結局Jクラブライセンスを保有しているチームがJ3参入条件である2位以内に入る事が出来ませんでした。J1からJ3まではおおよそサッカーの強さで上に行く事になりますが(競技場等の問題で一部例外はありますが・・・)J3とJFLではそもそもJリーグを目指していないチームが存在し、それらのチームがそれなりに強いが為に競技力の問題よりもスタジアムや集客・チームの姿勢によってサッカーそのものの強い弱いではない面でJリーグに参入するチームがいるという状況です。合わせてHONDAやソニー仙台、横河武蔵野にとってはそもそもチーム名の問題からJリーグ参入は不可という状況です。もちろんJリーグが企業名をチーム名に入れる事を認めたとしてもHONDAやソニーがJリーグ入りを目指すかは不透明ですが、少なくともハードルは下がると思います。
 これによって何が言いたいという訳ではないものの、一定の条件の元に企業名をチーム名に入れる事も認めていくとよりJリーグの多様性が広がるのではないかと思う今日この頃です。

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