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J3とJFLを考える
J3とはJ1・J2に続く3部リーグ。ではJFLとは・・・結構な人が日常的に4部リーグと表現します。確かにそう言う見方が正しくも見えますが・・・正確にはJ3と並ぶ3部リーグというのが正式な位置づけとなっています。
最近ではFC今治がJFLからJ3に参入をしています。ただしFC今治のHPを覗いてみると「昇格」という言葉を使っています。東京武蔵野シティFCがJ3を目指していた2019年においては「参入」という表現を用いていました。どっちがどっちだと言うつもりはありませんが、世間的な表現としては「昇格」が一般的でしょう。でも日本サッカー協会が定めるところに従えば「参入」が正式といったところでしょうか。
そもそもJ3とJFLの立ち位置が非常に微妙になってきてしまっているのだと思います。肝心の競技的なレベルにおいては(私はかなりこのカテゴリーを生で観戦していますが・・・)ほぼ同レベルだと感じています。この表現が正しいかどうかは置いておいて「J3は各チームのレベル差が小さい」、「JFLはHonda FCを筆頭として上位陣が強く、下位チームと差がある」という感じかなと思っています。正直J3のチャンピオンチームとHondaが戦えばHondaの方が強く、J3の下位チームとJFLの下位チームが戦えばJ3が強い。という感じでしょうか。
どうしてもJFLにはJリーグというものをそもそも目指していないHondaやソニー仙台といった古豪が存在しているがゆえにこういった状況になってしまっているのだと思います。確かに選手にとってもJリーグの舞台で長く活躍出来るという確信がないのであれば、長い人生を考えHondaやソニーと言った安定企業でサッカーを続けるという選択肢もありえるのだと思います。そしてそれらに集まる選手達がJ3レベルだと、競技レベルでも上回ってしまっているといのうが現実でしょう。
個人的にはこういうプロとアマが混在している状況はサッカーの魅力の一部かなと思っています。天皇杯なんかはその魅力満載ではないでしょうか。世にいうジャイアントキリングというやつです。野球のようにプロとアマがはっきりと分かれるというのが世界では一般的なのでしょうが、アマがプロを凌駕するというのもサッカーならではという気がします。