ご安置:故人を偲ぶ場所、自宅・マンション・アパート・安置施設それぞれのメリット・デメリットと注意点
大切な方が亡くなった後、葬儀までの間、故人を安置する場所が必要です。ご安置の場所は、故人やご遺族の意向、住宅環境、費用などを考慮して選ぶことが大切です。この記事では、自宅、マンション・アパート、安置施設それぞれのメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。
自宅安置
メリット
故人を身近に感じ、ゆっくりとお別れができる
葬儀費用を抑えられる場合がある(安置施設の利用料が不要)
宗教的な理由で、自宅安置を希望する場合に対応できる
デメリット
遺体の保管に適した環境を維持するのが難しい
近隣住民への配慮が必要
精神的な負担が大きい
24時間体制で付き添いが必要
注意点
遺体の保管:
夏場は特に、遺体の腐敗が進むため、ドライアイスなどで適切な温度管理を行う必要があります。
ドライアイスの交換は、1日1回程度必要です。
葬儀社に相談し、適切な方法で保管しましょう。
衛生面:
定期的に換気を行い、清潔な環境を保ちましょう。
消臭剤や空気清浄機を使用することも有効です。
近隣住民への配慮:
葬儀社に相談し、近隣住民への配慮をしましょう。
駐車場や騒音など、トラブルにならないよう注意が必要です。
マンション・アパート安置
注意点
管理規約の確認:
マンションやアパートの管理規約で、ご遺体安置が禁止されている場合があります。
事前に必ず確認しましょう。
搬出入経路の確認:
エレベーターのサイズや、階段の幅などを確認し、ご遺体の搬出入が可能かどうか確認しましょう。
葬儀社に相談し、搬出入経路を確保しましょう。
近隣住民への配慮:
特に集合住宅では、近隣住民への配慮がより重要になります。
葬儀社に相談し、近隣住民への説明や挨拶をしましょう。
安置施設
メリット
遺体の保管に最適な環境
温度や湿度が管理されており、遺体の状態を良好に保てます。
24時間体制の管理
専門スタッフが常駐しており、安心してご遺体を預けられます。
プライバシーの確保
ご遺族だけの空間で、ゆっくりとお別れができます。
設備が充実
宗教・宗派に合わせた祭壇や、休憩室、宿泊施設などが完備されている場合があります。
近隣住民への配慮
自宅安置と異なり、近隣住民に迷惑をかける心配がありません。
注意点
費用:
利用料は、施設や地域によって異なります。
事前に確認し、予算と照らし合わせて検討しましょう。
まとめ
ご遺体の安置場所は、故人やご遺族の意向、住宅環境、費用などを考慮して選びましょう。葬儀社に相談することで、最適な安置場所を選ぶことができます。
その他
ご遺体の安置場所が決まったら、枕飾りを用意します。枕飾りとは、故人の枕元に置く、線香やろうそく、花などを飾った祭壇のことです。
宗教・宗派によって、枕飾りの内容や飾り方が異なります。葬儀社に確認しましょう。
最後に
ご安置は、故人との最後のお別れをするための大切な時間です。悔いのないよう、心を込めて準備を進めましょう。