【お布施っていくら包めばいいの?】初めての喪主体験で学んだ、お礼の気持ちとマナー
「まさか、私が喪主になるなんて…」
先日、突然の父の訃報を受け、悲しみと動揺の中、慣れない葬儀の準備に追われました。
「喪服は?会葬礼状は?…あっ、お布施はどうすればいいんだっけ?」
葬儀の準備を進める中で、また一つ、新たな疑問が浮かんできました。
お布施。
それは、宗教者の方へのお礼として包むお金のこと。
でも、いくら包めばいいのか、そもそもどんなマナーがあるのか、全く分かりません。
「お布施って、失礼のないようにしないと…」
そんな不安を抱えながら、私はインターネットで情報収集を始めました。
しかし、出てくる情報はバラバラで、どれが正しいのか判断がつきません。
途方に暮れていた時、ふと、父との思い出が頭をよぎりました。
父は、生前、よくお寺にお参りに行っていました。
お寺でいただいたお茶を飲みながら、住職さんと楽しそうに話している父の笑顔が、今でも目に焼き付いています。
「そうだ、お寺に相談してみよう」
私は、父の菩提寺に電話をかけてみました。
すると、住職さんは、私の不安な気持ちを察してくれたのか、優しく丁寧に教えてくれました。
「お布施は、感謝の気持ちを表すものです。金額は決まりはありませんが、一般的にはこれくらいと言われていますよ」
そう言って、住職さんは、お布施の金額の目安や包み方、お車代や御膳料について、詳しく教えてくれました。
そして、最後にこう言ってくれました。
「大切なのは、金額よりも、感謝の気持ちです。心を込めてお包みください」
その言葉に、私は心が温かくなりました。
そして、葬儀当日。
お布施をお渡しする時、私は、父への感謝の気持ちと、住職さんへの感謝の気持ちを込めて、深々と頭を下げました。
「お父さん、ありがとう。そして、住職さん、ありがとうございます」
心の中でそうつぶやきながら、私は、この葬儀が、父を温かく見送ることができた、大切な時間だったと確信しました。
お布施とは?
お布施は、葬儀や法要など、宗教的な儀式を執り行ってもらう際に、宗教者(僧侶、神職、牧師など)に渡す謝礼です。
感謝の気持ちを表すものであり、金額は必ず宗教者様に確認をしてください。
お布施の金額の目安
お布施の金額は、宗派や地域、寺院や教会との関係性、宗教者の格などによって異なります。
以下3項目については宗教者様に確認をしてください。
葬儀:
戒名:
法要:
【注意点】
あくまで目安であり、必ずしもこの金額でなければならないわけではありません。
菩提寺に相談し、適切な金額を包みましょう。
不安な場合は、事前に宗教者様に相談するのも良いでしょう。
お布施の包み方
お布施は、白い封筒または奉書紙に包んで渡します。表書きは、宗教・宗派によって異なります。
仏式
表書き: 「お布施」
裏書き: 金額と住所、氏名
神式
表書き: 「御玉串料」または「御神饌料」
裏書き: 金額と住所、氏名
キリスト教式
表書き: 「献金」
裏書き: 金額と住所、氏名
【注意点】
新札を用意しましょう。
金額が偶数になる場合は、新札を1枚混ぜて奇数にしましょう。
表書きは、薄墨で書きましょう。
お布施を渡す際は、袱紗(ふくさ)に包んで、両手で丁寧に渡しましょう。
お布施以外のお礼
お布施以外にも、お車代や御膳料などを渡す場合があります。
お車代: 宗教者が自宅から式場まで来る際の交通費です。
御膳料: 宗教者が食事をする際の費用です。
お車代や御膳料は、お布施とは別の白い封筒に包んで渡します。表書きは、「お車代」「御膳料」とします。
まとめ
お布施は、感謝の気持ちを伝える大切なものです。
故人や遺族の気持ちに寄り添い、心を込めて準備しましょう。