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強い約束が選べない
居場所、とか、どこかに属する、ということについて、最近よく考えている。人が結婚したということを聞いたり、誰かが会社での上司との話をしていたり、劇団で1つの作品を作り上げているのを見たりするときに、ふ、と、考え始める。
私はどこかに属するということに憧れを持ちつつ、多分苦手なんだろうなと思う。そういう意味でいうと、今のフリーランスという働き方は、自分にすごく合っているのかもしれない。
属するというのは、誰かと強い約束を結ぶことだと思っていて、それは別にフリーランスだって、案件の依頼を受けて納品するまでは強い約束を結んでいるけど、でもそうではない、もっともっと強い約束がある気がする。
学校が苦手だったのは、その教室にいなきゃいけないという約束があったからだし、仕事をするのでも、特定の時間、特定の場所にい続けなきゃいけないというのがものすごく苦手だった。でもそれは強い約束だから、守らなきゃいけないことで、だけど守れなかったから、学校には行けなくなったし、仕事もよく変えていた。
例えば、ファンクラブとかも私は入れなくて、それもまた、特定の場所にい続けなきゃいけない感じがするのかもしれない。どんなに応援している人のファンクラブでも、私は入れない。でも、入ると楽しいんだろうな、という感覚も同時に持っている。
今の自分が楽しくないかと言われると別にそうでもなく、あちらこちらにフラフラ寄るのは楽しいし、フラフラしてたから友達になったりする人もいるから、全然いいんだけど、いいんだけど、たまに大きな不安に見舞われる。
それは多分、ここにいて良い、という絶対的な確信がないからだと思うし、なんでそうなっているかというと、私がそういう場所のようなものを拒否してきたからなので、まあ仕方がないというか、なるべくしてそうなっている。
この自分自身があまりにも重いから、本当は誰かに見守っていてほしい。半分持ってとかもいらないから、この重さを諦めて捨てないように見ていてほしい。でも多分それは、強い約束で、私は、その強い約束をするのが怖い。いつかこの重さを放り投げてしまうかもしれない。そうしたら、約束を破る事になるから、それなら、強い約束をしないほうがいい。
でもそれにしてもこの存在は重いなぁと思う。一人でいると、この重い自分と二人きりなので、ひどく疲れる。よく『青春の続き』を口ずさんでいる。お守りみたいだし、祈りみたいな曲だと思う。