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ゴールデンヒーラー
日曜日。
窓全開にして、換気扇かけて、養生用にキッチンペーパーを細長く切って、脚立持ち込んで、ゴーグルして、ゴム手袋して。
準備万端。
敵はお風呂場にあり。
数十分後。敵の死亡を確認する前に、風呂場から姉に連れ出されたのでした。
ねぇちゃん、Tシャツ伸びるから首の後ろは持たないで。
母からお風呂掃除担当に替わって、数年。激落ちくんのびーるバスクリーナーは優秀です。天井も壁も床も、浴槽だって綺麗にしてくれる。でも、天井と壁の境目の敵には効かなかったの。
目を逸らして、逸らして、逸らして。
もうムリ、誤魔化せない! 助けて、カビキラー!
カビキラーは強力でした。
でもね、喉と手と鼻は守りたかったよ。
喉はイガイガおかしいし、鼻と手は塩素臭い、そして気持ち悪い。
そんな私がすり寄ったのは、マクガイバーでした。
⬆️ パキスタン産ゴールデンヒーラー、名前はマクガイバー。ミネラルショーで一目惚れして、清水寺の舞台から飛び降りる気持ちで家にお迎えした子。パキスタン産の鉱物を専門に扱うお店から購入。
この石の最初の名前は、(仮称)アマルフィ。(仮称)アマルフィとずっと呼んでました。
ある程度大きな石に名前をつけるのは昔から。大抵はパッと決まるのに、この子は何年も決まりませんでした。そして仮称の名前も忘れては「えーっと…何だっけ?」ってその度に映画の題名と同じだったと思い出して検索する始末。それは知らないうちにこだわりができていたから。
ゴールデンヒーラーという石があると知ったのは、たまたま見つけた峰子さんのブログから。
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こちらのゴールデンヒーラーのディアナさんのイメージを、自分のゴールデンヒーラーに勝手に投影している事に気がついたのは数日前。
ブログを読むとお分かりいただけると思いますが、ディアナさんはとても素敵です。
女性的でたおやかな、女神様って感じなのです。
国ごとに国民性のスタンダードなイメージがあるように、鉱物にも形状や印象に産地ごとの違いがあります。
アーカンソー産は女性的で透明度が高くテリがある感じ。ブラジル産は芯が太くて逞しい感じ。これらは自分の勝手な印象ですが。
そして、人間が国ごとのスタンダードなイメージだけでなく個性があるように、石にもそれぞれの個性があります。
手元のパキスタン産ゴールデンヒーラーの印象は、体ががっしりした筋肉質で力こぶもできちゃうような感じ・輝くような金髪・ニカッて言葉がよく似合う人懐っこい笑顔・おっさん一歩手前・芯が太いんじゃなくて、体のサイズ=芯ですって感じ・女性性は僅かにしか感じない。
女性の名前が割り込む隙がありませんね。アマルフィって、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの愛した女性の精霊の名前です。それなのにアマルフィって連呼しちゃうって、勝手に性転換を迫ってる人ですよ、これ。
パワーストーン名にヒーラーと付いてたのも迷走の原因の1つのだと思う。
自分の中にヒーラーは女性が多いってイメージがあるようです。
人って、無意識にどれだけイメージを持ち、どれだけ勝手にそれに引き摺られているんでしょう。
自分の事は知ってる・理解してると思ってしまうから、自分を知ることは難しい。
でも、こうして考えもつかなかった自分に気付けると、ちょっと嬉しい。大分呆れるけど。
パキスタン産ゴールデンヒーラーに話を戻して。
浮かんだイメージを思い浮かべてみると、当てはまるのは冒険野郎マクガイバー。
ルーカス・ティルじゃありません。リチャード・ディーン・アンダーソンです。古いっ。
こういうイメージが出てきた時も、石からのメッセージの可能性ありです。冒険野郎マクガイバーって、周囲にある手近なものを使って・持てる知識でピンチを脱出する事しか覚えてません。
何か情報がないかネット検索してみると、こんな記事に行き当たりました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1140241551
「to MacGyver」って頻繁には使わないようですが動詞になってるようですね。
こちらの回答に、『いろんな道具を使うことで目的を成し遂げる”といった感じでしょうか』と書いてありますが、この言葉が引っ掛かります。
どんな方法でもいい、目的に向かって進んで行け。
他にもありそうですが、まずはこんなメッセージなのかも。
石に触りながら部屋でゴロゴロしてお休みすること一時間。
ふと、目を開くと、キラキラしたマクガイバーが優しく見つめているような気がします。
もう少し頑張ってこいよ。
そんな声を語りかけてきそうな雰囲気に後押しされて、再びお風呂に向かいました。
左手にはマジックリン、右手にはスポンジと歯ブラシを持って。
今回気が付いたこと。
・お風呂掃除をする時はマスクをしよう。
・使用状況に合った適切なゴム手袋を使おう。
・思い込みやこだわりは、自分で勝手に作っちゃう事もある。
・自分を知ることは難しい
・ウチのゴールデンヒーラーのマクガイバーは、背中をグイグイ押すタイプ