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キキララちゃんが心の安全基地だった

子供の時、家に居場所が無かった


親は多忙すぎて、親に虐待されていたし

その上、幽霊を見たりして秘密の多い子供時代を送り

常に緊張して過ごしていた


子供の頃のおもちゃには、

リカちゃん人形やシルバニアファミリーはあったけれど、

添い寝できるぬいぐるみとか、手触りの良いものがなかった


自分が母親になって、

子供2人とも、一人で寝るのを怖がり、

添い寝をして、子供と密着して眠っているのだが

そういえばわたしにはそれが無かったなと思い出す


わたしは寝る時が一番幸せだった

1日の緊張から解き放たれ、

唯一リラックスして眠れる自分の居場所、

自分の布団で眠れる幸せ


子供のわたしの体を包んでくれるのが

キキララちゃんの子供布団一式セットだった


敷布団から枕、掛布団、カバーまでキキララちゃんの柄が入っている


両親の抱っこやハグの記憶もなく、ぬいぐるみなどの添い寝もなく

子供の私にとって、肌感覚での安心感を全て

このキキララちゃんの布団一式が担ってくれていた


わたしにとっての愛着形成は

3歳まで育ててくれた祖父母が担ってくれたけど

両親と生活するようになって

祖父母とは夏休みの数日会うだけになり

このキキララちゃん布団は、私にとって

毎日の心の安全基地になってくれていたのだ


中学生になり、子供布団では足が入りきらなくなり

キキララちゃん布団を卒業したとき

そんなに寂しくはなかった


日用品でキキララちゃんグッズに

囲まれていたからかもしれない


それが大人になって

結婚して家庭を持つようになるとまたキキララ熱が強くなった


夫の実家に帰省すると

夫は義理の両親と嬉しそうに交流し、親に甘えている

そこに家族の絆があり、

夫は帰省で心を充電させている


わたしはよくしてくださるけどやはり他人だから、

パワーチャージはできない


充電した夫の顔を見て

「いいよね、私にはキキララちゃんしかないもん」

と夫に愚痴ったことがある(ただの嫉妬)


夫はそんなわけで、

キキララちゃんグッズを見つけると購入してくれることもある

(優しい)

キキララちゃんの寝具を探しているけど

今はもう作っていないみたい

(布団カバーやタオルケットは使っているけれど・・)


いつまでもキキララちゃんを卒業できなくて

いまだに、サンリオピューロランドに定期的に通い

癒され、充電している


今や、子供も巻き込んで

一家でキキララちゃん好きになっている


なぜいまだにこんなに惹かれるのか、卒業できないのか

理由を探していたけれど

この記事を書いたおかげで理由がわかった


今後は、無理に卒業する必要もなく

私にとっての安全基地でいてくれてありがとうと

キキララちゃんに伝えたい












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