ブロックチェーンの本を読んだ感想
読んだ側から内容を忘れそうなので備忘がてら.
結論,90%覚えていない(長い文章だった)
・ブロックチェーン,分散型記録台帳は情報を中央集権的な管理体制から分散型の管理体制(というか情報の民主化?)とする技術
・正確には,open型のブロックチェーンが「管理者のいない体制」にあてはまる.
・closed型は管理者は存在する.一方で,セキュリティの頑健性はブロックチェーンの性質そのままに担保される.
・金融の世界でよくブロックチェーンが取りざたされるのは親和性が高かったからだけで,登記やらシェアエコやらいろんな文脈でブロックチェーンは使われ始めている.
・金融での親和性の高さとは「送金手数料が各段に下がる」「情報の非対称性がなくなる」とかそのあたり.
・殊,金融の世界では「Fintech」という言葉があるが,ブロックチェーンはFintechの一部.筆者はブロックチェーン以外のFintech(モバイルペイとか)は金融業界を大きく変えることはない(既存のしくみの上に成り立つ技術だから)が,ブロックチェーンは金融のしくみを塗り替えるものとして,金融業界を大きく改変するものと期待している
・法規制など乗り越えなきゃいけない壁はある
・しかしながら,日本においてはスタートアップの勢いが小さいことから,open型ではなく銀行などによって運営されるclosed型のブロックチェーンになるのではと筆者は予想.(してた気がする)
・文章中ではITベンチャー,銀行,中央銀行がそれぞれブロックチェーンの管理者となった世界が想定された.殊,中央銀行が管理者となった場合にはマイナス金利の際限がなくなる(現金の概念がなくなり,当座預金を預けるための最低限度の金利も考慮しなくてよくなるからだっけ)とのこと.日銀の自由な市場介入
・DAOとかそういう概念.管理者のいない組織.組織である
・ブロックチェーンによって上記が可能になると,職を失ったりする人が現れる.最終的には人間は人間らしい仕事をするように(なんでブロックチェーンでこのような文脈になるんだ?AIならまだしも)
・管理者がいないということは,責任の所在もないということ.これは現在,ブロックチェーンによって成される分散型のシステムに対応する法律がないから.
個人的に,管理者がいないことの利点や欠点を突き詰めないとブロックチェーンによるシステムの再編はするべきではないのではないか.筆者はブロックチェーンばんざ~いという感じだが,日本の組織風土と,この技術を組織に応用することがマッチしているのかは疑問
アダムスミス的な情報の対称性が担保された世界では,人が各人の選好に従って行動すれば全体最適になる,という話と上記は別物だろうから
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