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ベジファーストよりも「カーボラスト」

こんにちは!ノルン鍼灸院
管理栄養士,登録販売者のななむらです!

みなさん、「カーボラスト」
という食事方法を聞いたことありますか?

カーボ=炭水化物(糖質)、ラスト=最後
という意味があります。

つまり、糖質を多く含む食品を
最後に食べる食事方法のことです!

似たような言葉で、ベジファーストというのは
聞いたことある人もいるのではないでしょうか?
こちらは、
ベジ=野菜、ファースト=最初
という意味があります。
つまり、野菜を最初に食べるということですね。

近年、食べ順は
ファーストよりラストが重要とされています。
そこで今回は「カーボラスト」について
詳しくお話していきたいと思います!


▼カーボラストとは?▼

カーボラストは、糖質を多く含む食品を
最後に食べる食事方法のことです。

つまり食事の時に、ごはん、パン、うどん、
そば、ラーメン、パスタなどの主食を中心に、
芋類、とうもろこし、果物
などを最後に食べる方法です。

食べ順を意識したもので、
最近はダイエット方法としても
注目されています。

なぜ注目されているのかというと、
実は「血糖値」が関係しています。
では、カーボラストと血糖値の関係性について
見ていきましょう!


▼血糖値の上昇を緩やかにする▼

糖尿病や肥満を予防するうえで大切なのが、
血糖値とインスリンです。

空腹時に、ごはん・パン・麺類・お菓子など、
糖質を多く含むものを食べると、
血糖値が急上昇します。
そして、上がった血糖値を下げるために
インスリンが大量に分泌されます。

インスリンには、
体内で使いきれずに余った血糖を
脂肪に変えて蓄える働きがあるため、
血糖値の急上昇が習慣化してしまうと、
肥満や高血圧に繋がってしまいます。

つまり、
カーボラストは糖質を最後に食べることで、
食後の血糖値をゆるやかにさせる
ということです。

米ウェイル・コーネル医科大学の
2型糖尿病患者を対象にした研究では、
次のような結果が得られました。
①    肉と野菜→パンとジュース
の順番で摂ったグループ(CL)
②    パンとジュース→肉と野菜
の順番で摂ったグループ(CF)
③    パンとジュース、肉と野菜
を同時に摂ったグループ(S)
を比較して①が最も血糖値の上昇が抑えられた
という結果が発表されています。

(出典:https://drc.bmj.com/content/5/1/e000440)


また、①のグループ(CL)は
食事直後のインスリン分泌が緩やかで
GLP-1の分泌が安定していることが分かります。

(出典:https://drc.bmj.com/content/5/1/e000440)
(出典:https://drc.bmj.com/content/5/1/e000440)

GLP-1とは、
食事を摂り血糖値が上がると小腸から分泌され、
インスリンの分泌を促す働き
があるホルモンの1つです。
カーボラストは血糖値の上昇が緩やかなため、
GLP-1の分泌も安定するということですね。


▼まとめ▼

今回紹介した
カーボラストという食事方法について、
少しでも知っていただけたでしょうか?

糖質を最後に食べることで
インスリン分泌を抑え、
肥満を予防する効果も期待できるため、
生活習慣病の予防はもちろん、
ダイエットとしても
役立ちそうな食事方法ですね!

次回は、カーボラストで血糖値の上昇を
緩やかにすることで得られる具体的な効果と、
カーボラストをより効果的におこなう方法
について、紹介していきたいと思います。

ぜひみなさんも、
ベジファーストよりもカーボラストを
意識してみましょう!


参考文献:
Alpana P. Shukla et al. BMJ Open Diabetes Research & Care 2017
https://drc.bmj.com/content/5/1/e000440

日本イーライリリー GLP-1受容体作動薬とは?
https://www.diabetes.co.jp/dac/coexistence/glp-1

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