ビーフンとはるさめと糸こんにゃくは別物?
こんにちは!ノルン鍼灸院
管理栄養士,登録販売者のななむらです!
今日は見た目が似ている食品の違い
について紹介したいと思います。
では、その食品とは
「ビーフン」
「はるさめ」
「糸こんにゃく」
です!!
みなさん、
これらの違いについてパッと頭に浮かびますか?
私は栄養学について学ぶ前は、
「糸こんにゃくはこんにゃくだから違うよな~、
あれ、でもはるさめとビーフンは似てる…?
というか呼び方違うだけで一緒…?」
という感じのイメージでした。(笑)
先に結論を言ってしまうと、
この3つの原料はすべて異なっています!
では、ここからは
その違いについてお話していきたいと思います。
また、どれもヘルシーでダイエットに良さそう
みたいなイメージを持っている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
(私は思っていました…!)
そのあたりについても、
一緒にお話していきたいと思います!
▼ビーフン▼
ビーフンの原料は米粉です。
お米には、
うるち米
(ご飯としていつも私たちが食べているもの)
と
もち米
(よくもちつきしておもちとして食べているもの)
の2種類があります。
ビーフンを作る際の米粉には
うるち米が使われています。
▼はるさめ▼
はるさめの原料は
さつまいもや緑豆のでんぷんなどです。
でんぷんとは、グルコース(ブドウ糖)が多数結合したもので、
つまりは糖質なのです。
▼糸こんにゃく▼
糸こんにゃくの原料はこんにゃくいもで、
主成分は水溶性食物繊維のグルコマンナンです。
▼ヘルシーなのはどれ?▼
それぞれの材料をみてみると、
ビーフンとはるさめは糖質、
糸こんにゃくは食物繊維
であることが分かりましたね!
乾麺50g当たりのエネルギーは、
ビーフン:189kcal
はるさめ:171kcal
糸こんにゃく:3kcal
となります。
主成分が食物繊維の糸こんにゃくは、
エネルギー量が少なくヘルシーといえます。
また、糸こんにゃくに含まれるグルコマンナンは
水溶性食物繊維であるため、
整腸作用に加えて、血糖値の上昇抑制、
コレステロール低下作用、高血圧予防、
なども期待できます。
比べてみてしまうと、ビーフンやはるさめが
高カロリーのように見えてしまいますが、
決してそんなことはありません!
ゆでると水分を含みボリュームが増しますので、
少ない量でも満腹感があります。
特にはるさめは4倍以上に重量が増えます。
また、GI値は以下のようになります。
(GI値とは食べ物を食べた時の血糖値の
上昇スピードを数値化したもので、
急激に上昇するほど肥満の原因になります。)
はるさめ:35
ビーフン:61
白米:88
うどん:85
食パン:90
はるさめやビーフンは、
他の主食に比べてGI値が低く、
血糖値の上昇が緩やかであることが分かります。
▼まとめ▼
・ビーフンとはるさめは糖質が主な成分
・糸こんにゃくは水溶性食物繊維が主な成分
・糸こんにゃくが1番低カロリー
・ビーフンとはるさめはGI値が低め
ビーフン、はるさめ、糸こんにゃく
の違いについて少しでも知れたでしょうか?
ビーフンとはるさめを食べる際の注意点として、
この2つの主な成分は糖質であるため、
主食として食べるようにしましょう!
ビーフン×ご飯
はるさめ×トースト
のような組み合わせは主食が被り、
糖質量が多くなりすぎてしまいます。
ご飯や麺類の「代わり」として取り入れましょう!
また、単品ではなくたんぱく質源や野菜なども
バランスよく摂り入れるとなお良いです。
今回のお話がダイエットをしている方の
食事選びの参考になればと思います!
ダイエットプログラムのご相談や
管理栄養士による食事指導などは
ノルン鍼灸院までご相談ください!
芸能人や日本代表のアスリートを
鍼灸・栄養指導の両方から
サポートし続けています。
参考文献:
改訂6版 臨床栄養ディクショナリー
新訂 食品加工と加工食品
女子栄養大学出版 食品成分表2021
THE UNIVERSITY OF SYDNEY「Glycemic Index」
http://www.glycemicindex.com/index.php