夏の子どもの皮膚トラブルを防ごう!/キッズドクター看護師からのお便り
こんにちは。キッズドクター看護師の八木です😌
梅雨に入り、湿度が高く暑い時期になってきましたね。キッズドクターでは虫刺されなどの皮膚トラブルで受診されるお子さんが増えています。今回は「夏に多い皮膚トラブル」をテーマにお話しさせていただきますね。
🎋7月に気をつけたいこと① 虫刺され
7月は虫刺されに注意したいタイミングです。
蚊は7〜9月頃に発生しますが、特に活発に活動できる気温は22〜30℃くらいと言われています。本格的な暑さが到来する少し前の7月は、蚊が元気なのです。
🤔蚊に刺されると痒くなるのはなぜ?
蚊に刺されると、いつ刺されたか分からず痒みが出てから気がつくことも多いですよね。特に蚊への抗体が少ない子どもの場合、刺されてからしばらく経って気がつくことが多いです。
蚊の針は髪の毛よりも細いうえに、血を吸うときには麻酔効果のある分泌物を出しているため、刺されたときの痛みはほとんど感じません。蚊に刺された後に腫れたり痒みがでたりする原因は、この分泌物だと言われています。体内でアレルギー反応を引き起こし、腫れや痒みを引き起こすのです。
痒みや腫れが強い場合は、病院で診てもらいましょう。前日の行動が診断の糸口になることがあるので、診察時には「昨日はどんな場所で遊んだのか」なども伝えてみてくださいね。
💡虫刺されを防ぐ対策3選💡
体温が高く汗をかきやすい子どもは、大人よりも蚊に刺されやすいと言われています。次のような方法で少しでも対策できると安心ですね。
⚫︎ 黒い服を避け、淡い色の服を着る
蚊は黒い色や暗い場所を好みます。淡い色の服を着ることで蚊に刺されにくくなります。
⚫︎ 風を起こす、循環させる
蚊は風や風圧に弱いので、扇風機やサーキュレーターで風を循環させることも効果的です。木陰で休憩を取るときは、手持ち扇風機(ハンディファン)やタオルなどで風を起こすと刺されにくくなりますよ。
⚫︎ 虫除けグッズを使う
ドラックストアなどには赤ちゃんから使える虫除けグッズもあります。よろしければ試してみてくださいね。
🎋7月に気をつけること② とびひ
虫刺されが増えると、同時にかきこわし、とびひによる受診も増えてきます。
虫刺されや汗で痒くなった部分を掻きむしって傷ができてしまうと、その小さな傷から細菌感染して「とびひ」になってしまうことがあります。
🤔とびひとは?
「とびひ」は火事の飛び火のようにあっというまに体のあちこちに感染が広がり、ジュクジュクした赤みや水ぶくれができます。感染力が強く、タオルや布団、おもちゃの共有、プールあそび、肌の接触などでも感染が広がります。
急激に症状が広がる様子があれば、早めに小児科や皮膚科を受診してくださいね。治療には抗菌薬が入った塗り薬や飲み薬を使用することが多いです。保育園・幼稚園での感染状況も確認するようにしましょう。
💡とびひを防ぐ方法5選💡
とびひを防ぐためには、肌を清潔に保ち、バリア機能を高めておくことが大切です。自宅でできる対策をいくつかご紹介しますね。
⚫︎ 汗をかいたらシャワーを浴びる
汗が肌に触れる時間をなるべく短くしましょう。すぐにシャワーを浴びるのが難しいときは、乾いたタオルなどで汗を拭き取ってあげてください。
⚫︎ こまめに着替える
汗をかいた服をずっと着ていると、汗疹(あせも)や肌荒れの原因にもなります。なるべく早めにお着替えを済ませましょう。保育園や幼稚園でもお着替えが足りなくならないよう、こまめにチェックしてあげてください。
外遊びの後はもちろんですが、寝ている間にも汗はかいています。朝のお着替えのときに下着を交換してあげるのも対策になりますよ。
⚫︎ 保湿する
保湿は冬にするものというイメージがあるかもしれませんが、夏でも行いましょう。しっかり保湿してあげることで肌のバリア機能が高まり、汗や埃、衣服の刺激からも守ってくれます。特に入浴後はすぐに保湿をするように心がけましょう。
⚫︎ かきむしらない
とびひを防ぐには、何よりお肌に傷を作らないことが大切です。虫刺されやあせも、アトピーなどがある人はかきむしらないように注意しましょう。
⚫︎ 爪を短く切る
爪が長いと気づかないうちに傷を作ってしまうことも多いです。とはいえ深爪になるとそこから炎症が起きてしまうこともあるので、少し伸びたら少し切る、というようにこまめにケアをしてあげるのがおすすめです。
今月も元気に過ごしましょう😊
今月も最後までお読みくださりありがとうございました。
夏休みも近づき、ご家族でのお出かや、海・山などの自然を満喫できる時期になりました。虫除け、肌荒れ対策をして、楽しい思い出をたくさん作っていただけると嬉しいです🍀