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知っておきたい!お尻かぶれの正しいケア方法/キッズドクター看護師からのお便り
こんにちは。キッズドクター看護師の平野です🍀
暦の上ではもうすぐ春となる2月ですが、実際に感じる寒さは一段と厳しく、空気も乾燥してくる時期です。ご家族皆さま、体調はいかがでしょうか?
気温が低く空気が乾燥しているこの時期は、胃腸炎での下痢や嘔吐が起こりやすくなります。そこで今回は、下痢に伴うお尻かぶれのケア方法をテーマにお話していきますね。
子どもの下痢で受診する目安は?
小さな子どもは消化機能が未熟なので、食事や水分を多めに取ったり寒かったりするだけでも、一時的に便が緩くなることがあります。
また細菌やウイルス感染が原因で下痢になることもあります。
細菌やウイルスが原因で起こる下痢は体の防衛反応で、ウイルスなどを外へ出そうとするために起こります。なかなか治らず困ることもあるかもしれませんが、悪いものを排出するための大切な働きなので、水分をこまめにとりながら様子を見てくださいね。
下痢の症状があり、以下のような場合は病院を受診してください。
顔色が悪い、元気がない
哺乳力や水分摂取量が低下している
以下のような場合は早めの受診が必要です。土日や夜間でも救急病院を受診しましょう。
水のような便が1日10回以上出る
血便や白・灰色の便が出る
下痢のときはお尻かぶれのケアが大切!
下痢のときに困ってしまうのが「お尻かぶれ」ではないでしょうか?
お尻かぶれが悪化するとお風呂のお湯や尿が染みてしまい、入浴や排尿のたび泣いて痛がるようになります。
下痢症状があるときは、お尻かぶれのケアもあわせて行うことが大切です。ここから、お尻かぶれを防ぐ方法をご紹介します!
💡お尻かぶれを防ぐ方法
お尻かぶれを防ぐには、皮膚を清潔な状態に保つことが大切です。以下のステップでケアをして、お尻かぶれを防ぎましょう。
1. おむつをこまめに交換する
うんちがでたら、その度に早めにおむつを交換してあげましょう。
2. お尻の汚れを優しく洗い流す
お尻をゴシゴシ拭くと肌が荒れてしまいます。下痢のときは、なるべくシャワーや座浴で汚れを洗い流してあげましょう。
とはいえおむつ替えの度にお風呂に洗いに行くのは負担が大きいですよね。お部屋で座浴をする方法もお伝えします。
① 汚れを拭き取る
おむつを開いたら、まずは肌についたうんちを柔らかいおしりふきで拭き取ります。太ももの内側やくびれなど、うんちが入り込みやすくかぶれやすいところは特に丁寧に拭き取りましょう。
② おむつの上で肌にぬるま湯をかける
汚れたおむつを広げ、肌に38~40℃のぬるま湯をかけてよく洗い流します。お湯はおむつの上に落ちるようにしましょう。
このとき、シャワーのように少しずつ流せる洗浄ボトルがあると便利です。100円ショップなどに売られているほか、空のペットボトルの蓋に小さめの穴を数箇所開けて手作りすることもできます。ペットボトルは必ず洗って清潔にしてから使ってくださいね。
3. 水分をしっかり拭き取る
洗い流したら水分を拭き取りましょう。このときもゴシゴシ拭くのではなく、お湯に浸して絞ったガーゼを使い、こすらずに優しく押しあてるようにして拭いてください。
水分が残っているだけで赤くなることがあるので、しわの間やくびれもしっかり押し拭きしてあげると安心です。
また、うんちやおしっこの中の微生物が膣やおしっこの出口に入り込まないよう、以下に注意しましょう。
男の子の場合:こう丸のシワや裏側も丁寧に拭いてあげましょう
女の子の場合:必ず前(おなか側)から後ろ(おしり側)へむかって拭き取りましょう
皮膚をさらさらに保つためにベビーパウダーを使用してもよいか質問が来ることもありますが、パウダーは緩い便が出たときに混ざってしまい、赤みが悪化する可能性もあるので、洗った後は押し拭きして乾燥させるのがおすすめです。
4. 皮膚を保護する
水分を拭きとってお尻をしっかり乾かせたら、ワセリンなどを塗って皮膚を保護しましょう。
💡お尻かぶれになったときの、亜鉛華単軟膏の使い方
お尻かぶれがなかなか治らないときは、病院を受診すると安心です。もちろんキッズドクターにもお気軽にご相談くださいね。
お尻かぶれで病院を受診すると「亜鉛華単軟膏」が処方されることが多いですが、「亜鉛華単軟膏を塗っても下痢ですぐ取れてしまう…」という方も多いようです。
亜鉛華単軟膏は塗り方ひとつでお尻かぶれが治る可能性がぐんと増します。塗り方のコツをお伝えしますね!
ポイント① とにかく分厚く塗る
亜鉛華単軟膏は、塗り込むのではなく分厚く乗せるイメージで使います。お尻かぶれがひどい部分に、肌が見えなくなるぐらい分厚くドン!と塗ります。厚さの目安は1〜2cmぐらいです。
お尻かぶれを治すためには、下痢やおしっこが皮膚につかないようにすることが大切なので、「こんなに分厚く塗って大丈夫かな?」と思うぐらい、思い切り塗って大丈夫です!使い捨ての手袋や綿棒を使って塗るのも良いでしょう。
② おむつ交換のときは、表面の亜鉛華単軟膏だけを拭き取る
おむつ交換の際には、全ての軟膏を拭き取るのではなく、便が付着した表面部分だけを拭き取ります。そのためにも分厚く塗っておくことが大切なのです。
軟膏を全て拭き取ってしまうと、皮膚に摩擦が生じて刺激となり、痛くなったりかぶれが悪化したりする原因にもなります。軟膏の層が薄くなってきたなと感じたら、再度分厚く塗ってあげてくださいね。
③ 1日1回、お風呂で洗い流す
1日1回、入浴時には、亜鉛華単軟膏をしっかり洗い流してあげてください。
なかなか落ちない場合は、石鹸やベビーオイル、オリーブオイルを使って優しくマッサージしてあげると落ちてきます。
今月も元気に過ごしましょう!
ここから少しずつ暖かい季節に移行していきます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、引き続き、ご家族皆さま暖かくして過ごされてくださいね😌
子育てのお悩みやお困りごと、体調を崩した際にかかりつけ医の予約が取れないなどありましたら、キッズドクターの看護師相談、オンライン診療をお気軽にご利用ください。
最後までお読みくださりありがとうございました!また来月、元気にお会いしましょう☺️
https://kidsdoctor.onelink.me/Vq5J/fzb59fam
🌟株式会社ノーススターは4周年を迎えました🌟
キッズドクターを運営する株式会社ノーススターは、1月28日で創立4周年を迎え、5期目に入りました。ここまで続けてこられたのも、多くの皆さまのご支援とご協力があったからこそです。本当にありがとうございます。
5期目に突入するにあたり、代表の田北よりご挨拶を書かせていただきました。今後ともキッズドクターならびに株式会社ノーススターをよろしくお願いいたします。