月齢別!体を動かすおすすめの遊び方/キッズドクター看護師からのお便り
こんにちは。キッズドクター看護師の手島です。
残暑も少しずつ落ち着いて、秋を感じるようになってきましたね。過ごしやすい気候である秋は、物事を楽しんだり集中したりするのにとても良い季節です。
先月は「○○の秋」のなかでも「読書の秋」についてお伝えしましたが、今月は「スポーツの秋」をテーマにお伝えします💃
スポーツや体を動かす遊びで得られる効果は?
スポーツや体を動かす遊びは、子どもにとってどのような効果があるのでしょうか?体と心両面からみていきましょう。
体への効果
乳幼児期は神経の発達が著しく、さまざまな動きを身につけていく時期です。この時期に全身を動かす遊びをすると、楽しみながら自然と「しゃがむ」「くぐる」「飛ぶ」などの多様な動きを身につけることができます。
また「タイミングよく動く」「力加減をコントロールする」など運動を調整する能力や体力の向上にも役立ちます。
しっかり体を動かすことで、食べる、寝るなどの基本的な生活習慣も形成することができ、大人になった後の健康の維持にも繋がるとされています。
心への効果
体を動かして遊ぶことは、心の健康にも繋がります。
子どもはスポーツや体を使う遊びのなかで「できるようになって嬉しい」「負けて悔しいけど次は頑張る」など、さまざまな感情を経験します。
達成感や成功体験を得る機会が増えることで自信や自己肯定感に繋がるほか、お友達と遊ぶなかでルールを守る、コミュニケーションをとる、協力するなどの社会性を育むこともできます。
月齢別!おすすめの体を動かす遊び方
ここからはおすすめの「体を使った遊び」を、体の発達段階にご紹介します。ぜひ普段の遊びに取り入れてみてくださいね。
🌟首がすわった頃におすすめの遊び方
生後3〜4ヶ月ごろになると首がすわり、足をバタバタを動かすようになります。
仰向けで子どもの足を優しく持ち、曲に合わせて動かしてあげたり、こちょこちょとしてふれあい遊びをしたりすると、親子のスキンシップをとりながら楽しく遊ぶことができます。
🌟寝返りにチャレンジする頃におすすめの遊び方
生後5〜6ヶ月ごろになると、寝返りができるようになる子もいます。自分で体を横向きにするなど体をねじるような動きが見えたら、寝返りをサポートしてあげる運動もいいですね。
仰向けの状態になった子どもの片足をもう片方の足の上に交差させるようにして、浮き上がったおしりを手のひらで支えてあげます。自然な動きに合わせて「ぐるり~ん」などと声をかけてあげながら、寝返りをサポートしてみましょう。
🌟ずり這いやはいはいにチャレンジする頃におすすめの遊び方
うつ伏せの状態の子どもに「こっちだよ」「おいで」と声をかけたり、柔らかいボールを転がしてあげたりすると、ずり這いやハイハイを促す遊びになります。
はいはいができるようになったら、親子で「はいはい鬼ごっこ」をしたり、子どもが進む道の途中に柔らかいクッションなど安全なものを置いて「はいはい障害物競争」をしたりするのも良いですね。
🌟つかまり立ちにチャレンジする頃におすすめの遊び方
つかまり立ちをしているときに音楽を流して、屈伸をする、体を揺らしてダンスするなど、楽しみながらいろいろな動作ができるように促してあげましょう。
🌟歩き始めた頃におすすめの遊び方
1歳ごろになり少しずつ歩き始めるようになったら、歩く練習をするのも良いですね。
子どもの両脇をしっかり支えながらママやパパの足の甲の上に立たせて「いちに、いちに」という掛け声に合わせてゆっくり歩いたり、後ろから子どもの脇の下を支えて自分で歩くのをサポートしたりしてあげましょう。
慣れてきたら「おもちゃを取りに行こう」など、目的を決めて歩くのも楽しいですね。
🌟歩けるようになった子におすすめの遊び方
秋は外で自然を楽しむのに適した季節です。子どもと一緒に近くの公園や山など自然のなかをお散歩してみるのがおすすめですよ。
落ち葉のガサガサ、パリパリといった音を楽しんだり、どんぐりや松ぼっくりを拾ったり、季節を楽しみながら遊べると良いですね。
拾ってきたものはお家で工作をするときに使えます。落ち葉は水洗いして乾燥させましょう。どんぐりは煮沸消毒します。
今月も元気に過ごしましょう🤗
この時期は、夜間に気温が下がったり少しずつ空気が乾燥したりすることで、体調を崩しやすくなります。運動を楽しんだあとは汗をしっかり拭く、夕方になったら羽織ものを追加するなどして、ご家族みなさま健康に気をつけてお過ごしくださいね。
過ごしやすい秋の季節にレジャーを楽しんで、たくさんの思い出が作れますように。