願いを込めて
昨日が七夕だった。
北海道での1カ月遅れの七夕。
ロウソクをせがむ子供の声は聞こえなかったけれど、
庶民の願いは天の川を渡って再会を果たしたあのふたりに届いただろうか。
世間は不穏な空気が絶えない。
特に物価の高騰が顕著だ。
世界の情勢に振り回され、
目に見えぬ疫病に苦しめられ、
先の不安に心が締め付けられる。
私は昔から「安心」を欲してきた。
それは私だけではないかもしれない。
みな不安や苦しみから逃れ、
「安心」の中にいたいだろう。
富や名誉や栄光よりも、
私は「安心」が欲しいのである。
だがその「安心」が一番手に入らない。
なぜかいつもどこかで足を踏み外す。
おそらくツイていないのだろう。
この先も私は「不安」の中で生きていくしかないのだろうか。
それではとても生き難い。
どうすればいいのか答えも無いまま、
いつ消えるかもわからない恐怖に耐えながら、
身を震わせるしかないのだろう。
どうか先の未来に希望がありますように。
私に安心がもたらされますように。
七夕に願いを込めて