それはダイナミックプライシングというよりオークションでは。
オアシスの再結成に震えているうちの一人です。
そんなオアシスの再結成ツアーのチケット価格にダイナミックプライシングの仕組みが採用され価格が跳ね上がり、英国政府も検証すると報道されています。
ダイナックプライシングとは需要に応じて価格が変動する仕組みであり、ホテルや航空券などの価格に採用されています。
記事では、コンサートのチケットにダイナミックプライシングが採用されたのは最近のこと、とありますが、オアシスの再結成という極めて特別な機会に採用されたことで、コンサートチケットに採用するのは向いていない、あるいは限定的に使うべき、という事が見えたのではないかなと思います。
ホテルや航空券などで、連休やイベントごとで需要が集中する時期は高く、そうでない時期は安くなるというのは理にかなっていると思います。
価格をコントロールすることで、サービス提供者がさばききれないほどの需要を抑制でき、高くてもその時期に行きたいという利用者にとっても、過剰な混雑によるサービスの質の低下を避けられ、満足度が上がる。逆に安い時期を狙う利用者がいることで、閑散期にも需要が生まれる。
この、高い時期を避けても安い時期に機会がある、ことがダイナミックプライシングが活かせるポイント。
逆に、席数(供給数)の決まっているコンサート、オアシスの再結成という、ほかに替えの利かない機会は、ここを逃すともう体験することができません。(なんせあの兄弟のことだから、いつまた「もうやらねー」となってもおかしくない笑)
他に替えの利かない物、体験の価格が需要によって決まる。
これはダイナミックプライシングというより、オークションですよね。
とすれば、コンサートの全席にダイナミックプライシングを採用するのは悪手、と考えます。あるとすれば最前列などの特等席や、アーティストとのミートアンドグリート付きのチケットなどへの採用だと思います。(機嫌の悪そうなギャラガー兄弟とか会いたくないけど笑)
ふつうにVIP戦略の延長ですね、高い特別な席をオークション形式にしてより収益性を高くして、その分価格を抑えた席も設ける。
価格を抑えた席を提供するのは、文化を多くの人に提供する、という事だけでなく、アーティスとにとってもファンの裾野を広げる点で意味があると思います。
日本にも来てほしいと切に思いますが、来るとしたらどんな価格体系になるかも、気になるところです。
先日のフジロックはアマゾンプライムビデオで生配信されていて、ノエル・ギャラガーのライブが素晴らしく、また後半オアシスのナンバーで畳みかけるのが超かっこよかったので、このタイミングの再結成のニュースに興奮している今日この頃です。
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