映画「Fukushima 50」
観てきました。
あーあ。
あーあーあー
何事も決めつけるのは良くないわけでして、
「どうせこうなんだろうな」
と思ったとしても一度試してみる、というのは重要なわけです。
で、その「どうせ」の通りになることも多く、そういうときは
あーあ、やっぱりなあ
こうなること、わかってたのになあ
という寂しい気持ちになるわけですね。
あー、時間もお金ももったいなかったなあ、という。
でもまあ、こうやって人は成長していくのや。
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予告編で匂い立っていたものが、結局そのままというか、上にも下にも振れず、そのまま。
だからスクリーンに靴を投げたくなるような怒りは感じず、ひたすら
退屈だなあ。
という気分で鑑賞しました。
やっぱり具体的には
怒鳴りすぎ
というのがもう、アウトでして。
危機に直面したときに、プロが大きな声で怒鳴って指示出したりしてるの、ほんとかっこ悪い。
で、なんで怒鳴るか、っていうと、淡々としゃべるより、叫んだほうがかっこいいと思ってるのでしょう。
そこがまず根本的にリームー。
めちゃくちゃ泣いた、みたいな感想もあるようなので、こんな感じで泣ける人は心のきれいな人ですね。
海猿でも泣くんでしょう、素直な人々、ということでしょうか。
私のように心が汚れていると、こういう演出ではビタイチ感動しないわけですね。
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予想していたとおり、菅直人役の佐野史郎はほぼ狂人でした。
総理大臣、としか描かれてないので、菅直人じゃない、とか言い逃れしちゃいそうですけど。
登場時間帯の95%ぐらいヒステリックにブチ切れてる。かわいそうに。
そんな総理おるわけないやろ。
でもやっぱ、全体通して思うのは、わかりやすいものを人は好むんだろうなあという。
「危機なのにわがままなことを言って現場を困らせる無能な総理」という図式はとてもわかり易い。
震災のような、誰に文句をいっていいかわからない災害がおこると、人々はイライラの持っていきどころ、を作ろうとするんだろうな。
今もかわらない。
要するにスケープゴート「そいつのせいにしておけばスッキリする」という。
そういう、わかりやすい映画でしたね。
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あえて良かったとこを挙げるならば
TRICKのミラクル三井こと篠井英介でしょうか。
誰もがぎゃーぎゃー騒ぐ映画の中で、唯一ふつうにしゃべる権利を持っていました。
わしにとっては篠井さんはミラクル三井なので、
「原発を消してみせましょう!」
とか言い出すのを待ってたんだけどな
[2020.03.06 facebookから]
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※追記
ひとつツッコミわすれてた。
★
途中で唐突に吉岡里帆がバツイチの40男と結婚、という話が出てくるのですけど
吉岡里帆と結婚できる40男
吉岡里帆と結婚できる40男
吉岡里帆と結婚できる40男
破壊力ありすぎて、そこから20分ぐらいお話が全く入って来なかったよ
マジでいらん情報差し込むのやめてください。
[2020.03.08 facebookから]