自動詞と他動詞

こんばんわ。northern_brightです。

今回は自動詞と他動詞について書きます。ここから英語で大切な文法事項のひとつである5文型の話につなげていきますね。

自動詞と他動詞の違い、ってなんでしょう? よく文法書に載っていたり、いろいろな先生方がおっしゃるのは、

・ 自動詞 = 目的語を取らない

・ 他動詞 = 目的語を取る

ということです。じゃあ目的語とは? 

・ 動作の対象のもの(ひと)

・ 動作の相手のひと(もの)

なのですが、ここでは深追いはしません。次回以降にまわします。

似たような意味の言葉で自動詞と他動詞の違いを説明してみます。例えば

・ go(行く)は自動詞

・ visit(〜を訪れる)は他動詞

です。

日本人的には同じ意味のように思えるふたつの単語です。

「どっちも場所が必要なんじゃないの?」って思ってしまいます。

この意味の違いはOXFORD ADVANCED LERNER'S DICTIONARYという割と基本的な辞書を引くだけで明確になります。

・ goの意味は第一義としてMOVEMENT(動き)意味で

 refers especially to movement away from the place where the speaker or writer is ...(特に話し手や書き手がいる場所から離れていく動きについて述べる。)

to move or travel from one place to another(ある場所から別の場所に移動する、あるいは旅をする。)

とあります。

・ それに対してvisitは

to go or come to see a person, place etc...for some purpose (人に会ったり、場所を見るためなど、とある目的のために移動すること)

とあります。

☆ goの意味は「単純に移動する」ことに重点が置かれていて、

☆ visitの意味は「目的(〜のために、やfor some purpose)のために」移動する、と「目的」に重点が置かれています。

ここからわかることは

□ goは移動すれば目的はあまり意識されない

□ visitは 「なにか目的をもって」移動する。

ということです。ですから

○ goは目的語を取らない。

○ visitは目的語を取る。

ということになり、すなわち

→ 目的語をとらないgoは自動詞

→ 目的語をとるvisitは他動詞

という結論に達します。

・ わたし的には自動詞と他動詞の違いは、

○ 自動詞 本当は「受動態にできない動詞

○ 他動詞 本当は「受動態にできる動詞」(例外あり)

という定義です。

初心者〜中級者の方々にはまだちょっと難しいかもしれませんが、

その動詞を受動態にできるかどうか

で自動詞と他動詞が分かれます。そして受動態を作るには目的語が必要になります。(受動態の話はまた別の機会に書きます。)

例文で説明しましょう。

・ I went to Kobe last month.(わたしは先月、神戸に行った。)

このKobeは前置詞toの目的語であって、goの目的語ではありません。ですから

× Kobe was gone to by me last month. (神戸は先月わたしによって行かれた。・・・???)

という言い方はできません。

・ Many people visit Kyoto every year. (たくさんの人々が毎年京都を訪れる。)

このKyotoはvisitのすぐ右に置かれているのでもわかるとおり、visitの目的語になります。ですから

○ Kyoto is visited by many people every year. (京都は毎年たくさんの人々によって訪れられる。)

という言い方はできます。(あまり自然な英語とは思えませんが。)

このように自動詞と他動詞は使い方が全く異なります。じゃあどうやって区別すればいいのでしょうか?

これは覚えるしかありません。まず自動詞だけをとる動詞というのは非常に限られていますから、その動詞は覚えてください。

そしてほとんどの動詞は自動詞と他動詞の両方の用法があります。

どちらの用法か迷ったら、目的語をとらない(自動詞)か、目的語をとる(他動詞)か、で区別してください。

この後5文型についていろいろ書いていく予定です。その中で改めて自動詞と他動詞や目的語についてお話ししようと思っています。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!


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