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鳥居さんに会いに上田へ 本の街とB Corp認証

今年6月14日、長野県上田市にあるバリューブックスさんの本部を訪問し、鳥居 希さんから会社のことや、B Corp認証の活動についてご紹介いただく機会がありました。

バリューブックスさんは、長野県上田市に本社がある、中古本の宅配買取販売サービスの会社で、年間で527万冊を売り上げています。

膨大な在庫、図書館とは異なる配置


本を寄付することで、NPOや大学など社会問題の解決に取り組む団体に寄付する「チャリボン」や、買取できなかった本は、必要な施設や学校に寄付する「ブックギフトプロジェクト」なども行っています。
https://www.charibon.jp/about/

鳥居さんといえば、日本のB Corpムーブメントの活動の中心にいらっしゃる方で、今年立ち上げられた日本で推進するための組織B Market Builder Japan(BMBJ)の共同代表もされています。

「B Corp™」は、ダノン、パタゴニア、THE BODY SHOP、Aēsop、Allbirdsを筆頭に、コスメから銀行、大企業からベンチャーまで79カ国で約5,000社が取得する認証制度です。財務だけでは測れない会社の価値を、ワーカー、コミュニティ、エンバイロメント(環境)、ガバナンス、カスタマーの5つの領域から計測。いかなる企業でも取得を目指すことができます。

B Corpハンドブックより引用

そんな鳥居さんが2022年に出版したのが、こちらのハンドブック。
それ以前に、認証を取得するには、アセスメントも参考情報もすべて英語がわからないと進められないものでした。

1社で取り組むよりも、みんなで取り組んだ方がインパクトが出せると、ハンドブックだけではなく、認証の取得に向けて、県内の企業との伴走も始めているそうで、ムーブメントをつくるエネルギー、パワーには、本当に驚かされます。自社が取得できる前から、それだけの熱量で周囲を巻き込んでいかれるところも凄いなと感じました。

B Corp認証とも関連した子育て世代の女性が多く働いていることから、ジェンダーギャップの解消にも今まさに真剣にとりくまれています。

訪問したあとに発表になりましたが、鳥居さんは、7月から代表取締役に就任しました。また、同時に、本の仕分け等を担当するパートとして入社し、そこから正社員になられた水野さんが、子育て世代の女性を代表する存在として執行役員に就任しています。

水野さん、鳥居さんと信州そばでランチ後に記念撮影

鳥居さんたちは、B Corp認証の取得を目的にせず、あくまで社会にいい会社になるとは何かを考え抜いて、明確な優先順位のもと、着実な活動につなげられているように見え、それが印象的でした。

上田倉庫店を見学させていただいた後は、街中にあるNABOとLabを見させていただきました。NABOは、古民家を改装した心地の良いカフェ空間と2階建ての吹き抜けを利用した本屋さんで、まさに夢のような空間でした。


特に、並んでいる本も、いわゆる本屋さんに並んでいるものとは全く異なり、バラエティに富んでいて、見ているだけでも楽しくなります。
知的刺激を与えてくれる作用が本棚にはあるのを感じます。
ここでは、「セルビーのお部屋めぐり」という本を買いました。


上田市民にとっても、最高だろうな、羨ましいな、庄内にも欲しいな。
そんな気持ちになりました。



街歩きをしながら、上田と言う街が、企業はもちろんのこと、NPO等の活動も活発で、映画館や演劇、福祉関係など、市民の維持によって行政の活動を補完しているんだなと感じました。



会社でも、市民としても、庄内でもっともっとできそうだなと言う気持ちになって帰ってきました。

改めてまとめると、鳥居さんの生き方が素敵!
上田ではバリューブックスの経営に携わりながらも、映画館運営のNPOの活動にも関わり、さらに日本でBcorpを広めようと中心的な役割を担っている。それぞれの活動が有機的につながり、シナジーを生みだし、理想の社会実現のために一貫した軸のある生き方をされているのがすごく魅力的だなと思いました。

物腰柔らか、だけど、パワフル!

また周りの人との人間関係の作り方本当に素晴らしい方だなぁと感じましたし、その方が1日時間をとっていただいていただいたことが本当に嬉しかったです。


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