見出し画像

スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑪TOEFL受験対策

前の記事では長期的な英語学習方法について書きましたが、ここではMBA受験前のTOEFL対策について私の経験をご紹介します。

9月のRound 1(R1)出願を目指す場合、TOEFLのスコアメイクは2~3月までに終わらせるべきと言われていました。また、いわゆるトップ校を狙うのであれば110点が必要と聞いていました。12月の社費選考通過時点では105点で、ライティングとスピーキングに向上余地があったので、そこを重点的に強化して110点をとることを目標としました。

ライティングとスピーキングを伸ばすのに最も効果的だったのは、オフィシャルガイドで採点基準・採点方法を把握し、それに答案を近づけるようにしたことでした。各問題の最高点は5点ですが、解答例を「この書き方だと4点なのに、こうすれば5点になる」と比べて参考にしました。ライティングとスピーキングそれぞれ合計で25点以上を目指すには、単なる英語力の向上に加えて、採点基準の把握が必須だと感じました。

特に有料のサービスは使わず、オフィシャルガイドや過去問の問題を解く→自己採点を繰り返しました。スピーキングは録音して聞いて、発音・速さ・イントネーションなどを直しました。練習を繰り返すうちに、使いまわせるエピソードやメモの取り方も確立しました。実際の試験では、お題を出されてから準備する時間がとても短いので、考えもせずにすぐに出せるエピソードをもっておくと効率が良かったです。
もともとあまり伸ばす余地のなかったリーディングとリスニングは、なまらない程度に定期的に問題を解いていました。

その結果、TOEFL対策を始めてちょうど1か月、2回目の受験で113点に到達しました。それでもハーバードビジネススクールを受けるには低めと言われましたが、あと少しTOEFLの点を上げるのにかかる労力と時間を他のことに使ったほうがいいと思ったので、そこでやめました。1月にTOEFLのスコアメイクが終わったので、その分GMATに専念できる時間が1か月程度増えてよかったです。

結局何点を目指すべきかについては、私は志望校の公式ウェブサイトで合格者の平均点を見て参考にしていました。各校MBAの日本人向け非公式ウェブサイトがある場合は、そちらの点数も参考にしていました。

広大なキャンパスにある巨大なオブジェ


TOEFLとGMATの勉強を並行すべきかという点は議論がありますが、TOEFLである程度の点数がとれているのであれば、GMATと並行したほうがよいと言われています。私もGMATの勉強をしたおかげでTOEFLの点数も上がったと感じました。ただ、GMATのほうが文法が厳しい(ネイティブが普通に使うような表現でも誤りとされる)ので、TOEFLの緩さにうまく合わせる必要はあります。

また、TOEFLではなくIELTSを選ぶ人もいます。基本的には、自分が点数を取りやすい方を選ぶのが定石だと思います。ただ、学校によってはどちらかの試験しか受け付けないことがあり、私はもともとアメリカのビジネススクールを受けるつもりで、WhartonがIELTSは受け付けないとのことだったので、TOEFLを選びました。そのあたりの事情は毎年変わるので、受験校の情報は要確認です。
同様に、自宅で受けられるバージョンも大学によって受け付ける、受け付けないがバラバラでしたので、確認してから申し込むのがお勧めです。

地味に大事な点として、お気に入りの試験会場を見つけて早くから予約をしておくことがあります(キャンセル料を支払うのは覚悟の上で)。アクセスがよい、隣の人との仕切りがしっかりしている、机がガタついていない、など、色々なチェックポイントを満たす受験会場は人気なので、早くから埋まってしまいます。同じ試験会場で受け続けることで環境に慣れるのも、安定した得点のコツかと思います。

色々書いてみましたが、人によって自分に合う受験対策は違うので、あまり周りの声には左右されずに、自分らしく頑張ってください!


いいなと思ったら応援しよう!