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スタンフォード大学MBA2024年卒業

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スタンフォード大学MBA2024年卒業

最近の記事

スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑭リーダーシップ編その5

リーダーシップ編はいったん最後になります。 スタンフォードビジネススクールでは、琴線に触れるようなリーダーシップの授業(その3・4でご紹介したTouchy Feelyなど)もあれば、人に言うことを聞かせる力を高める授業(タイトルにpowerが入っている授業)もあります。 ここでは、Acting with Powerという授業について書きます。リーダーシップの先生と演劇の先生が組んで、どのように振る舞えば力のあるリーダーになれるか、ということを学んで練習する授業です。ここで

    • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑬東大&スタンフォード比較 その2

      東大&スタンフォード比較、その1からの続きです。最初に書いた通り、あくまで私個人の経験に基づく考えですので、その点ご理解ください。 ④教え方(指導 vs 研究) 東大法学部では、日本最高の頭脳に習っているという良さ、楽しさがありました。教授たちが民法改正をリードする姿などを見て、別に研究に興味があるわけでもないのにアカデミアに進もうかとフラっとしたほど、かっこいいと思いました。 ただ、授業での教え方という意味では、死ぬほどわかりやすい先生も、死ぬほどわかりづらい先生もいまし

      • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑫東大&スタンフォード比較 その1

        最近高校生と話す機会があり、よくある質問の中に「東大とスタンフォードはどう違いましたか?」「東大生とスタンフォード生のどちらが頭いいですか?」といった内容があります。 東大もスタンフォードも、専攻や、学部か大学院かなどで全く違う環境だと思いますので、あくまで私個人の経験に基づくという前提で、学生にとって東大とスタンフォードはどう違うか、自分なりの考えを書いてみます。東大は法学部、スタンフォードはビジネススクールと、どちらも1学年400人程度ではありますが、学ぶ内容や環境などは

        • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑪TOEFL受験対策

          前の記事では長期的な英語学習方法について書きましたが、ここではMBA受験前のTOEFL対策について私の経験をご紹介します。 9月のRound 1(R1)出願を目指す場合、TOEFLのスコアメイクは2~3月までに終わらせるべきと言われていました。また、いわゆるトップ校を狙うのであれば110点が必要と聞いていました。12月の社費選考通過時点では105点で、ライティングとスピーキングに向上余地があったので、そこを重点的に強化して110点をとることを目標としました。 ライティング

        • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑭リーダーシップ編その5

        • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑬東大&スタンフォード比較 その2

        • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑫東大&スタンフォード比較 その1

        • スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑪TOEFL受験対策

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑩英語の学習方法(小学生~大学院受験まで)

          ここでまたいったん小休憩ということで、英語の勉強を始めた小学校5年生からスタンフォード大学院に入学するまでの英語学習方法と各種スコアをご紹介します。 どちらかというとまだ時間のある若い皆さん(やその親御さん)に、非帰国子女としてスタンフォードに入るまでの道のりを参考にしていただければと思って書きますので、今すぐ海外MBAを受験する方向けには、別途受験の際の英語の勉強方法をシェアすることにしたいと思います。また、これはあくまで一例ですので、正しい勉強法だということではないです。

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑩英語の学習方法(小学生~大学院受験まで)

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑨リーダーシップ編その4

          スタンフォードMBAのアラムナイが揃って「人生が変わる授業」と勧めるInterpersonal Dynamics(通称Touchy Feely)についての後編です(前編はこちら)。 Touchy Feelyでは、自分の脆さや抱えている傷についてもシェアします。 人種やLGBTQ関連で差別されたり傷ついた経験、家族との確執、摂食障害、いじめを傍観した罪悪感、などなど・・・キラキラして見えたクラスメイトたちは、みんな何かしら傷を抱えてここにいるんだということに驚きました。絶句す

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑨リーダーシップ編その4

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑧リーダーシップ編その3

          スタンフォードMBA卒業生が口を揃えて「人生が変わる」と勧める授業、Interpersonal Dynamics (通称Touchy Feely)について書きます。長くなるので2回に分けます。 他の強めのコミュニケーションやネゴシエーションなどの授業とは違い、自分や他人の感情とうまく付き合うリーダーになるための授業です。授業は、レクチャーに加えて、毎回同じグループ(ビジネススクール生12人+ファシリテーター2人の計14人)で何時間も話すのがメインです。 Touchy Fee

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑧リーダーシップ編その3

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑦日本の女性と海外MBA

          日本から海外MBAに行く意味について書いてきましたが、ここで日本の女性が海外MBAに行くことについて触れます。 スタンフォードだけでなく、アメリカのMBAを見渡しても、日本の女性は男性に比して少ないです。 私自身、東大の学部時代を思い返せば、女性比率は約20%でした。その後、社会人になっても、総合職に占める女性の割合も低かったです。 スタンフォードMBA全体を見れば女性比率は45%とほぼ半分ですが、日本人でみると学部や社会人の頃と変わりませんでした。 日本の難関大学の受

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑦日本の女性と海外MBA

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑥日本から海外MBAに行く意味 その2

          その1からの続きで、②海外ではなく日本で働きたいと思っているのに海外MBAに行く意味はあるのか?ということについて書きます。 結論から言うと、本当に日本を良くしたい、変えたいのであれば、一度外に出て客観的に日本を見てみることはとても大事だと思います。というのも、日本では当たり前のことが、外から見ると特異だったりします。 強みも課題もより鮮明に見えますし、他の国の事例を学ぶことで、日本の事情と照らし合わせて何がうまくいきそうか、何がうまくいかなさそうかという考えも培うことがで

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑥日本から海外MBAに行く意味 その2

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑤日本から海外MBAに行く意味 その1

          スタンフォードMBAでのリーダーシップの話はまだ続くのですが、ここでいったん別のトピックを挟みたいと思います。 海外MBAに興味はあるけど、かかるお金や時間も加味すると、行くべきか決心がつかないとのご相談を受けることがあります。①英語力に自信がない、②海外ではなく日本で働きたいと思っている、といった理由で、海外MBAに行くことの意味・価値に確信が持てないという話を聞きます。その気持ち、よくわかります。 ①英語力に自信がない スタンフォード進学前、私の英語力は「帰国子女でな

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ⑤日本から海外MBAに行く意味 その1

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ④リーダーシップ編その2

          スタンフォードビジネススクールでよしとされるリーダー像に合わせて練習して、強くはっきり話せるようになった。ノーと言えるようになった。しかし、これが全てでもなかったのです。 まず、必修授業が終わり選択授業がとれるようになると、ビジネススクール外の学生たちとも会う機会が増えました。それで仲良くなった工学系や教育系の人たちが言うには、ビジネススクールの人たちは苦手、強くて怖いとの評判でした笑 ビジネススクールでは明らかにノーと言えてない私でも、グループワークで「ノーとか言いづらい

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ④リーダーシップ編その2

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ③リーダーシップ編その1

          1学科目に全員が履修しなければならないLeadership  Laboratoryというリーダーシップの授業があります。 ざっくり、6人のチームで毎週色々な想定でロールプレイをしながら良きリーダーになれるよう練習するという授業です。一人ひとりどこを伸ばしたいか、どこを直したいかの目標を立てて、フィードバックし合ってお互いが目標を達成できるようにします。 ここで私はいきなり文化の壁にぶち当たり苦戦しました笑 というのも、日本でよしとされているリーダー像と、アメリカでの理想の

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ③リーダーシップ編その1

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ②なぜ大学院留学にしたのか

          学びの中身に入る前に、よく「なぜ学部ではなく大学院でアメリカに進学したのか」というご質問を受けますので、それについて書きます。 ありがたいことに、中高生のときは夏休みに短期留学(2週間~1か月)をさせてもらっていました。高校2年生の夏には、スタンフォード大学の高校生向けサマープログラムに参加し、大学の説明会にも出席しました。 アメリカの大学に進学してみたい気持ちはありましたが、説明会で配られたパンフレットを見て、費用面での日米差に絶句してしまいました。「4年間で2000万

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ②なぜ大学院留学にしたのか

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ①はじめに

          この夏、アメリカのスタンフォード大学大学院を卒業しました。ビジネススクールでMBAを取得してきました。 私自身、合格前は、スタンフォードと聞くと「すごそう」「天才ばかりいそう」と謎のイメージを持っていて、「自分なんかが行けるところではない」と思い込んでいました。でも実際に行ってみると、恐るるに足らない、いい意味で普通の人たちが集まっていると思いました。一見キラキラしてみえますが、自分も含めて、悩み迷いながら前に進もうとしている等身大の姿をみていました。カウンセリングを受けて

          スタンフォードMBA留学記(2024年卒業) ①はじめに