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エホバの証人二世のトラウマ世界〜12年間の歪んだ教育⑬

この文章はある特定の組織や人物を誹謗中傷したり、傷つけたり、貶める意図は全くありません。また、信仰の自由を否定するものでもありません。個人的な感情を凝縮した文章です。古い記憶の中には、間違いや歪曲が多々あり時系列もバラバラだと思いますが、本筋には問題はないので確認作業はしません。

エホバの証人二世の夢

子供の頃は、同級生という子供達より、エホバの証人二世と呼ばれる子供達がいつもそばにいました。その誰とも現在交流などなく、その後の人生をどのように歩んでいるのか知りませんし、そんなに興味もありません。

子供達同士には不文律的なものがあり、信仰への疑問や家族への不満、とくにセンシティブな情報であるお仕置きの内容などを話した事はありませんでした。まぁ話したところで何も変えることなどできませんでしたが。

エホバの証人同士の子供として生まれた瞬間からエホバの証人だった子供。

物心ついた頃にエホバの証人として育て始められた子供。

幼少期に一通りの子供としての楽しみを知ってから急にエホバの証人として暮らすことを強制された子供。

両親が信者の子供。片親だけが信者の子供。

祖父母・父母・自分と三世代目として教団に属する子供。

教義に対して厳格な家庭の子供。

本人も含め一家全員が洗礼を受けた子供。

たまに集会に現れるレアキャラ扱いの子供。

マジに教義に率先して取り組む子供。

家庭にテレビが無く一切の娯楽を禁止されている子供。

親に対しいつもビクビクした反応を示す子供。

明らかに疲弊している子供。

疑問を抱えつつ親からの圧力で抜け出せずにいる子供。


皆がそれぞれ無限の才能と可能性を持った子供達でした。


それぞれの家庭環境や家族構成も年齢も違い、その問題も様々だったと思いますが、カルト教団に属していない家庭では起こらない理由が原因で不満を感じている子供達がいたと思います。

そして現在大人になった今も消化できずに苦しむ当時の子供がいると思います。現在進行形で不満いっぱいに暮らしている子供がいると思います。

例え子供であろうと、人間、自由の無い選択肢の無い世界で生きるなんて絶対不健全だと思います。


子供の頃の夢は何ですか?と尋ねられた時、僕は「パイロット」と答える事に決めています。カルト宗教に支配されていて、希望も自由も無かった子供の頃に夢なんてありませんでしたから。

あるとするなら、「早く大人になって自由になりたい。」でした。


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北乃 扉
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