エホバの証人二世のトラウマ世界〜12年間の歪んだ教育 エピローグ/あとがき
この文章はある特定の組織や人物を誹謗中傷したり、傷つけたり、貶める意図は全くありません。また、信仰の自由を否定するものでもありません。個人的な感情を凝縮した文章です。古い記憶の中には、間違いや歪曲が多々あり時系列もバラバラだと思いますが、本筋には問題はないので確認作業はしません。
エピローグ
ここまで読んで下さった方々ありがとうございます。こんなしちめんどくさい&被害者意識全開の文章にお付き合い頂き感謝申し上げます。
エホバの証人の二世として育った事を好きなように書いたことで、劇的に何かが変わった実感は全くありませんが、やり遂げた感は心地良いものです。
同情をしてもらおうと思っている訳ではありませんし、厨二病でもありません。自分が特別では無い事を知っています。僕ではないたくさんの誰かが、その本人にとって苦しい体験をした、現在もしている事を知っていますから。
ただ僕にとっての大切な誰かがこの文章を読んで、「だから、お前はそういう奴なんだな。」とか「だから、あの時、ああ言ってたんだね。」と思ってもらえたら、嬉しいと思います。僕自身書いた甲斐があると思えます。
決して消え去りはしない心の中の闇を事ある毎に感じながら、自分の内に泣いている子供の頃の自分をいつも感じながら、
美味しいものをおなかいっぱいたくさん食べて、好きなように遊んで、欲しいものもちょっと我慢しながらもある程度は買えて、時に笑顔で、時に苦痛で、時に精一杯で、時に怠けて、大切だと思う事や人がいて、猫が2匹いて、いろいろ迷う事ばかりですが、何とかやっています。そして、これからもなんとかやっていくと思います。まぁ普通です。
こんな大人になった僕ですが、これだけは間違い無いと言えます。
個人同士はもちろんの事、例え自分の子供であっても、
命を持つ者に対し、尊厳を踏みにじり、自由を奪い、存在を否定する事は、聖書に書いてあるどんな罪よりも、大きな罪です。
大事なことなので二回言います。
それは大きな罪です。
これが僕の辿り着いた世界です。
あとがき
僕はラッキーなことに自力で自分自身の真理に辿り着くことができ、エホバの証人から抜け出し、結果として今の自分になることが出来ました。
カルト教団による洗脳を受けた母親ではない教育であれば、もっと違う人生もあっただろうと考えることもありますが、今が不幸せだとは考えていません。自分の人生が悲劇だなんてこれっぽっちも思っていません。
トラウマを負った誰かを救いたいなんて、そんな事も思いません。僕にはそんな責任は負えません。大人の皆さんは自分でどうにかして下さい。僕には何も出来ませんし言えませんが、この文章を読む事で少しでも貴方の心が軽くなるなら嬉しく思います。
ただ子供の頃真っ当な自由が無かった事が死ぬほど苦しかったから、僕のような環境で育つ子供がひとりでもいなくなることを願っています。
子供の頃、「あなたの考えている事なんて全部わかるんだからね。」と言っていた母親は、全部どころか少しも僕の大切な事なんてわかっていませんでした。
そんな事にならない様に願っています。
「カルトだろうが、ネグレクトだろうが、教育ママだろうが、毒親だろうが、皆さん、愛する子供が僕みたいなひねくれヤローになっちゃいますよ。」
今現在苦しんでいる子供達へ
最後に、偉そうなことは決して言えませんが、トラウマの世界の先輩として今現在苦しんでいる子供達へ
「自分の人生は他の誰でもなく自分のものです。親のものではありません。
理不尽に苦しいと感じる環境は異常な世界です。
その場所が自由ではないなら遠慮なく逃げ出して下さい。
ひとりでするのが難しいなら、誰かに助けを求めて下さい。
それは大きな勇気のいる行動だと思いますが、
それに見合うだけの価値が自由にはあります。
どこにいてもあなたはあなた。
世界の中心はあなたで、あなたの人生の主役はあなたです。
世界は楽しいことだらけです。
マジで世界は広くて、美しいから。」
追伸:苦しいと感じている子供がいるのなら、僕にできることはある。そう考えています。2024年11月
おわり