家賃が払えなくて家を追い出されそうになっている僕が16000円のハッピを買ったわけ
今僕は和光維持のために家賃を集めるpolcaをやっている。
だけど、15000円(税抜)のALLYOURSのハッピを買った。
「何やってんだ!お前!」と言われるかもしれないが、これは考えがあってのことなので、どうか話を聞いてほしい。
ALLYOURS代表、木村さんと初めて対面したのは去年の10月。
長崎の島の開拓ツアークラファンのパトロンだった木村さんは、講師として僕の前に現れた。
木村さんは自分のブランド・ALL YOURSのことについて語っていた。
それは強大な既得権益に対する小さな革命であった。しかしながら、その中には「誰かによって決められるものではなく、人の生活にあった服を作る」という押売じゃない僕らに寄り添った真面目な物作りがあった。
そんな木村さん率いるALL YOURSが期間限定で初めて和服を取り扱い始めた。
その和服はハッピ。たったの二時間で乾く未来の技術と、多くの風を受け取る伝統的な和服の強みが合わさったいわば「未来の和服」。このハッピを手に取った瞬間にわかった。
「これは、いいものだ」
と。
さらに、木村さんに僕は何度もピンチを救われている。
生月の時には直接パトロンになっていただけた。さらに、木村さん経由で僕のプロジェクトを見つけて支援してくれた人も現れた。
木村さんたちの支援がなければ、このプロジェクトは失敗。そんなギリギリの辛い勝利であった。
さらに、福岡から帰れなくなってしまったとき「グラウンドファンディング」というものをやっていたときに、僕のライブ放送を見かけた木村さんは5000円も出してくれた。そのとき、僕は木村さんのプロジェクトのパトロンになるためのpolcaもやっていた。
そういう意味では滑らかなお金の動き、polcaやクラウドファンディングの本当の面白さを教えてくれた存在だった。そんな木村さんの率いるALLYOURSが普段和服しか着ていない僕のためとも言えるような最高のプロダクトを作ってくれた。
これは買う以外に選択はない。
確かに俺は金がない。
金がなくて、今まさに家を追い出されようとしている。
けれども、こんなに自分のことを応援してくれる人。これほどまでに自分にとって価値のあるものを「お金がない」という理由だけでそれを無下にできるものなのだろうか。いや、僕にはそんなことはできない。
貧乏を言い訳にしてはいけない。
貧乏を言い訳にして、価値のあるものにお金を払わないというのは、それだけ多くの価値のあることをしている人たちを貶めることになる。逆に、お金を持っていなかったとしても価値のある人には価値があると確かな行動で伝えるべきだ。
自分が何かを作っていた時に苦しめられてきたことではないか。それを恩人であり、理想の世界を作り上げようとしている仲間に対してどうしてそのようなことができようか。いや、僕にはできない。そんなことは、相手に価値がないと突きつけることで、人殺しと同じ...いや、僕の場合それ以上に罪深い。
だから僕はこのハッピを買った。自分の信念を貫くために。自分の作りたい世界をつくり上げるために。それができないで生きているなんて死んでいるのと同じだ。
だったら、いっそのこと家なんて無くしてしまった方がいい。
...ということをやっても僕はこのpolcaを集める自身がある。
それは多くの人に助けてもらえるだろうという甘い考えではなく、それだけ今の自分がやっていることに価値があると思っているからだ。
ここには地方から東京に何か夢を持って訪れて、挑戦をするための準備をしている人たちがいる。繊細さゆえに、東京という環境に病んでしまった才能ある若者たちもいる。こんなことでは終われない。
終わらせられるわけがない。
あとはここにある価値、僕が提供していた価値が鮭が生まれた川に戻っていくようにここに集まることを信じて、足掻き続けていくだけ。
そして、また新たな価値を生み出し、それを流していく...そんな循環が起こしていくという覚悟もある。
そんなわけで、この妄想拠点に価値があると思った人、この僕の思いに共感してくれた人がいれば、是非ともこのpolcaにお金を入れてほしい。
お金がない。もう、そんなことで夢や生活を諦めなくてもいいように。
その一歩をこのpolcaにお金を投じることによって変えませんか?