08 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神ラティアスとラティオス
はじめに
私、アニメのポケットモンスターを1話からみていた世代なの。大人としてみていたのではなくて、幼少期から、一緒に育ってきたような存在がポケモンで、もちろん映画もみにいってた。でも、アニメ映画をみにいくのはかっこわるいかなと思った思春期のばかな私は、あるときポケモンの映画をみにいくことをやめた。だから、私がみたポケモン映画は、セレビィがラスト。ラティアスとラティオスから、みていないの。
あらすじ
水の都アルトマーレに訪れたサトシとピカチュウ、カスミにタケシ。そこには伝説のポケモンであるラティアスとラティオスが、街と「こころのしずく」という宝石を守っていた。ところが、泥棒姉妹のザンナーとリオンがこころのしずくを盗み出し、博物館の大きな機械を起動させた結果、街が壊滅状態になる。
のを防ぐお話、というよりも、ラティアスとラティオスの兄妹のお話、といいたい気持ち。あらすじをどう書いても、本質じゃない気がして難しい……。
感想
なんで私はこの映画を、映画館でみなかったの……。映画館でみたかったし、大人になってみるんじゃなくて、小さなころにみたかった。小さなころにみれば、この映画は私にとって、もっと大切な映画になってたかもしれないのに。悔しい。
ポケモンほんとうにかわいいね、水上レースのスタート時の、ネイティとネイティオがかわいすぎて最初から変な声出る。ワニノコもワニワニ言いながら水上を笑顔で走っていくのがもうほんと……かわいくて……!見向きもされずにモンスターボールに仕舞われるソーナンスには笑えてしまう。ラティアスは始終かわいいし、完全にヒロイン。
街並みもたいへんうつくしいのね。私たちも紛れ込んでるみたいで、くらくらしちゃう。音楽も、どこか神秘的で、現実味がだんだん薄れていくような、なにかの境界がなくなっていくようなメロディ。音楽すごくよい。
泥棒姉妹のザンナーとリオン、どこか憎めないのは、人間らしさがあるからかしら。欲望のままに動く女のひとは結構すき。まっすぐで。ふたりの距離感も、すごく姉妹っぽい。遠慮ないけど、やっぱり大切な存在で。機械に閉じ込められたふたりの会話、勝手にラフレシアに進化させたでしょ私はキレイハナがよかったのよみたいな会話、すごくすき。
まあね、ふたりのせいでラティオスが……くそう!ってなるけれどね!!その点ではたいへん憎いけれどね!!
EDで、ふたりがみてる雑誌に、映画ルギア爆誕の悪役が載っていて、ふふふとなってしまった。彼はコレクターだから、もしかしたらふたりはこれから彼を狙うのかも。
ラティアスとラティオス、ひとことも話さないんだけれど、なにを思ってるのかよくわかって、うれしくて悲しい。
最後の少女はどっちかな。
それではまた、文字の海の中で。