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AgileJapan2024にオンライン参加したよ!〜Day2〜
イベントについての概要や、Day1についての感想は
こちら「AgileJapan2024にオンライン参加したよ!〜Day1〜」をどうぞ!
2日目
1日目同様に、ギリギリまで所属チームのDaily Scrumに参加してからZoomのオンライン会場へ。Sprintの再プランニングの途中で抜ける形になったので後ろ髪を引かれながらも講演へ。
※以下、Day1のまとめ同様にあくまで個人の記憶をもとに個人の見解を踏まえて作成した記事です。講演者の意図と異なる解釈があるかもしれません。悪しからず。
正解のない時代のアジャイル開発〜今こそ見直されるエンジニアの役割〜 (和智 右桂さん)
※資料公開なし
印象に残ったことを箇条書きで記載します。
人はNon - Linear 一筋縄ではいかない。
開発において「調べればわかること」が増えたことで、「記憶していること」の価値が希薄になった。
開発者の仕事がなくなることは無いが、限りなく圧縮されるため、その分他のことに時間を使うことが求められる。
人の仕事で残るものは「意思決定」すること。
現代、これからのエンジニアに求められるのは、組織的な意思決定に積極的に関わること。
言語化が上手い人
△ 語彙が多い人
○ 言葉の体系が豊かな人意見は反対意見によって磨かれる。
メンタルモデルを育てるには、アウトプットすること。事実+αが必要。
互いのメンタルモデルを共有する。
自分のメンタルモデルに位置付けることで腹落ちする。腑に落ちないことは質問する。
組織にアジャイルな「芯」をつくろう (市谷 聡啓さん)
※資料はこちら
株式会社レッドジャーニーの、あの!市谷さん。本めっちゃ出してますよね〜。僕からしたら、弊社の社長にも部長にも刺さっている著者の市谷さん。
現業最適化組織から、価値創出型組織へ。そして、「階層型」の組織構造から「ネットワーク型」の組織構造へ・・・。昔からある議論ではあるものの、机上の空論ではなく「どうすればいいの?」ということについての話をしてくれました。
「中間的⽣成的な場」をつくる
中間的:「階層型ではない」 ⽣成的:「型ありき」でなく
中間的:「現場を⽀援する体制」がある ⽣成的:「必要な場所」で作る
・階層型からの切り離し
・各チームの代表と⽀援メンバーの共同体を作る
・必要な場所に作る = 協働する⽂脈がある
・各チームは個別の自治を行う
・”必要な権限” のみ適宜参加する
その具体例としての、PdMO (Product Management Office)
・「詳細な進捗」ではなく 「変化の起点」となるものを共有する
・⾃⼰組織化を⽬指すチームは、PdMOに必要な⽀援を要請する
・PdMOは、チームに⽀援の選択肢を提⽰する
これにより、階層型の上からの統制ではなく、制御を反転させるとのこと。
わかりやすいし、実際にやってみたい!と思う内容でした。経過時間に比例して上がる僕のテンション。テンションが上がり過ぎて自分の世界で考え事を繰り広げていたので所々聞き逃していたのは内緒です。
夜に行った懇親会で他のイベント参加者からの「誰が一番印象に残った?」という質問に対しても、僕の頭に真っ先に浮かんだのは市谷さんの話でした。まだ咀嚼しきれていないところも多分にあるのでもう少し勉強しないとけないとは思っていますが。とにかく良かったです。今の僕が一番求めてた話でした。それ故に、途中で配信と自分の思考がフリーズしたのが悔やまれる〜涙
アジャイルチームが「らしさ」を発揮するための目標づくり (小田中 育生さん)
※資料はこちら
『いちばんやさしいアジャイル開発の教本(インプレス)』や、『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック(翔泳社)』の著者でも知られる小田中さん。とにかく、写真のポーズが素敵です。
組織にとっての良い目標と、個人にとっての良い目標。そこに生まれるGAPを埋めることができずモヤモヤしたことが社会人になってから何度もあったな〜。と思いながら聞いていました。そして更にこれ。
目標に関するタスクが独立して設定される
「他に優先度が高いことがあって…」
「これって何でこの目標なんでしたっけ」
Oh…このフレーズ、職場で聞いたことがあるぞ?笑
特にも社員の評価の振り返りや次期目標設定の時期になると、「他のタスクやっていて…」と、平気で提出期限を過ぎてしまう人。「考える時間なかったから前の期と同じ内容の目標で設定した。」という会話をよく耳にします。その度に、その方々の行動を理解に苦しむなと思っていましたが、なぜそうなってしまうのかという理由が少しわかりました。
自分ごと化。腹落ちさせないといけない。これはよくわかったのですが、OKR (Objectives Key Results)の僕の理解が追いつかず・・・。もう少し勉強してから出直そうと思います。
アジャイル開発に切り替えて2年半 メジャーアップデートを迎えて1年半 NTT西日本 elganaプロジェクトの軌跡を振り返ってみた (前田直也さん、石井 一成さん)
社内打ち合わせで講演を抜けていたので聞けず・・・。資料を見ると面白そうな香りがプンプンしてたので悔しいです。涙
組織をアジャイルにしていくのにプロジェクトファシリテーションが必要ないわけがない (森實 繁樹さん、松本 潤二さん)
※資料公開なし
同じく社内打ち合わせで参加できず・・・。
人の力を引き出すアジャイル×マネジメント (鈴木 康一郎さん)
なんかアジャイルが上手くいかない・・・。
・アジャイルアレルギー
・教科書の神格化
→ベストプラクティスや他社事例など
・ポジショントーク合戦
→感情が入るので正論っぽいことの言い合いをしても前には進まない。
現実と理想の間を繋ぎ合わせる機能がマネジメント。
わかりみが深かったです。あと、MSOLさんが note をはじめたらしいです。
Lightning Talks
※資料公開なし
東京海上日動システムズ
→ アジャイルでのデザイナーの役割、マインドセットを独自で確立していてすごい!面白い!
ファインディ
→スピードと品質はトレードオフではない。
Agile Effect(レバレジーズ)
→MTGを含む全部の稼働を入力してフロー効率を検証。ベロシティは上げることよりも、安定させることが大切。
スイスに住み、幸せなチームで人間中心のアジャイルの実践の経験からわかったこと (鹿嶋 康由さん)
※資料はこちら
「かっしー」と呼んで欲しいらしい。
「箱から出て見つめ直す」ってどういうこと??と思っていたが、講演が終わる頃には納得。なんてわかりやすいストーリーで話す人なんだ!と、感動しました。
日本で生まれ育って就職し、外資で働いたこともない僕。同僚に外国出身の方や海外在住の方がいたり、取引先で海外の人もいるけど、今の働き方の根底から何かを変えようという意識はなかったので中々の衝撃でした。「そうか。海外のおじさんたちは、だからみんなムキムキなのか〜。」と、終始面白おかしく聞けました。
Management3.0は勉強してみます。周りに幼稚っぽいからダメと言われるかもしれませんがw
Joy,Inc. in Japan 第2章 理想と現実の苦悩を超えて (安田 忠弘さん)
※資料はこちら
自分(TOP)が踊らなきゃだめだ。業務としての雑談。
TOPが率先してやることも大事だけど、2番目に続いてくれた人がいたんだろうな〜それが素敵だな〜と思いました。
「共創」に原点回帰。原点回帰って大切ですよね。
初心忘れるべからず。
人月工数ではなく、創り出した価値をベースに対価が発⽣するってやばいですね。このレベニューシェア型の実例が増えていけば現状のSierやSESにとっては大打撃になりそうですね。否応無しでもIT業界が変わるきっかけになりそうだし、その方がより良い社会にもなると思うので頑張って欲しいです!
People-Centricリーダーシップとは? (ロッシェル・カップさん)
『DX時代の部下マネジメント―「管理」からサーバントリーダーシップへの転換』の著者でもあるロッシェルさん。リーダーシップ、リーダーについてお話されました。
リーダーシップとは、他の人が「そうしたい」と思うように仕向ける一種の技。
「あなたの尊敬するリーダーはどんな行動をしていましたか?」と、講演の最中に会場の参加者に問いかけ、挙手の回答を求めていたのも印象的でした。
<良いリーダー>
・模範となる。
・共有されるビジョンを鼓舞する。(情熱の火をつける。→心を燃やせ!w)
・プロセスに挑戦する。(改善をする。挑戦の機会を探す。)
・人々を行動に駆り立てる。
・心から励ます、称賛するポジティブさ。
How AI enhances the human side of agility (Mark C. Laytonさん)
〜AIがわれわれ人間のアジリティをどう強化するか〜
Platinum Edge, LLCの創設者。PMIラスベガス支部の元会長。Agile Leadership Networkのロサンゼルス支部の議長。米国空軍で暗号専門家の経験。『Scrum for Dummies』および『Agile Project Management for Dummies』(邦訳:「これならうまくいく アジャイルプロジェクトマネジメント 決定版」の著者。などなど、沢山の肩書きを持つすごい人。
会議があって抜けてしまい、後半は聞くことができなかったのですが、AIすげーんだぞ!AI使えば現場の仕事って6~7割は自動化できるんだぞ!というところから、人とAIについて比較しながら話ていたのが印象的でした。
「なぜ、A Iが人ではない」ことが重要なのか?
知識はコモディティ
プロセスは簡単、人は複雑
「シンプル」は、「簡単」という意味ではない。
人らしさとは?
文脈の理解:歴史的、文化的、状況的
微妙な判断:経験、倫理観、柔軟な考え
人と人との繋がり:感情知能、コミュニケーションの一貫性、言葉にできないもの
これらについて、生成AIの解答の具体例などを織り混ぜながら非常にわかりやすく説明していました。
信頼を築く対話、恐れを乗り越える対話、WHYを作り上げる対話、コミットメントを作り上げる対話、説明責任を果たす対話など。非常に面白い内容でした。故に途中で抜けてしまったのが悔やまれます・・・。