2022年4月から保険適用になる不妊治療について仕事との両立をみてみよう
2022年4月から不妊治療が保険適用になりますね。適用になるものとならないものがあり、しばらく混乱しそうですが・・・。私も不妊治療を経験し、とても高いお金を払いました。私の場合は比較的早く妊娠し、その子を無事産むことができましたが、複数回になるとまた大変です💦躊躇されていたカップルの方には朗報ですよね。今回は、今後さらに増えるであろう不妊治療と仕事との両立をみてみましょう。
仕事との両立が難しい不妊治療
不妊治療は、特に女性にとって仕事との両立が難しいといわれています。仕事か不妊治療のどちらかをやめた、もしくは仕事を変えた方は34.7%、なんと3分の1もいらっしゃいますし、残りの3分の2の不妊治療と仕事を両立している人でも、87%の方は、両立が難しいと感じていると回答しています(厚生労働省「平成29年度 不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業」)。
そこには以下のような理由があります。
通院回数が多い・待ち時間が長い
仕事と調整するのが難しい
精神的な負担がかかる
通院回数が多い・待ち時間が長い
不妊治療は1回病院に行ったら終わるものではないですよね。私自身も不妊治療を経験していますが、まず説明会に行って、予約をして、受診をして、月経周期に合わせた検査で4回ほど通院しました。その後体外受精にあたり、受精卵を採卵するまでに数回、そして受精卵をお腹に戻す日、そして戻してから2-3回とかなりの回数通いました。私が通っていたクリニックは不妊治療専門のクリニックで、流れ作業的に受診は進みますが、1回の受診にやはり1時間以上はかかります。土曜日もクリニックは営業していましたが、土曜日は混むので朝に行って、午後の約束に送れそうになったこともありました。
厚生労働省が発表している通院日数の目安をみても女性に大変なことがよくわかります。
仕事との調整が大変!
不妊治療中は、女性ホルモンや卵子の成熟状況によって通院日が直前に変わることがあります。私も一度だけでしたが、予定していた通院日が1日前倒しになり、悩んだ結果、体調不良といって仕事を休んだことがありました。次に出てきますが、職場でオープンにしていないと、こういったときにとても困ります。そして私はその調整が1回でしたのでなんとかなりましたが、複数回となってくると仕事の信頼を失うことにもなりかねないですよね・・・。
精神的な負担が大きい
不妊治療は、1回で成功するとは限りません。期間が長くなることもあります。不妊治療当事者へのアンケートで何周期治療をしたかというアンケートでは、人工授精の場合に4.73周期、体外受精の場合に3.72周期でした。ゴールが見えない状態で取り組んでいる不安と、通院の負担、そして仕事への影響を考えるとなかなか精神的にきついものです。
そしてなかなか職場や周囲にオープンに話せないということもあります。3分の2の方は職場では一切伝えておらず、不妊治療を続けています(不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査事業 厚生労働省2018)。その理由は、「不妊治療をしていることを知られたくないから」、「周囲に気遣いをしてほしくないから」といったことがあります。
私自身も周囲には一切オープンにせず不妊治療をしていました。私の場合は妊娠を考えていたら仕事のチャンスがもらえないのではと思ったからでした。一方で男性の同僚からはオープンに不妊治療をしていることをきいていました。不妊治療をしていること自体は昔のように隠すことではなくなってきたかもしれません。それでも女性がオープンに話すにはまだまだ葛藤がありますよね・・・。
保険適用をきっかけに、女性が職場でよりオープンに話せて、バランスをとりながら両方取り組めるようになってほしいなと願っています。
こちらの内容は下記の本の中にも書かれています。ぜひお手元にとってみてくださいね🎵