マクラーレンの2人に垣間見えたチームワーク
チームワークに感動して涙が出そうになったのは、先日のスペインGPでのこと。
レースも終盤に差し掛かっているところで、マクラーレンの2台は並んでいた。前を走っていたのは、ピットストップ 1回でメディアムタイヤが垂れてきているペースの遅いノリス。後ろは、ピットストップ2回目を終えてソフトタイヤでペースの速いリカルド。
ここでノリスは自分よりもペースが速くかったリカルドを前に行かせ、後ろから来ているフェラーリのサインツを抑える役に回ったのだった。これを見て、第2戦のイモラで、今回とは逆の状況だったリカルドがノリスを前に行かせたことを思い出した。この時のリカルドの無線は、なんとも清々しかった。今回のノリスも恐らくチームの為に不満は無かったと思う。「この間は譲ってもらったから、今回は譲ってあげるよ!」。そんな風にノリスは思ってそうだなと考えてしまった。
それまではチームというより、20人それぞれが戦っている様に見えていたF1。だがこんな些細な所から、やっぱりF1はチームスポーツでもあるんだなあ、ということを思い知らされた素晴らしい一幕だった。
さて、次戦のモナコGPではどんなチームワークが見れるのだろうか。