TANEMAKI.02 刊行に寄せて。
米づくりを中心に据え、めぐる季節とともに自然との関わりを持つ生活は、とても新潟の「営み」らしく感じられる。
TANEMAKI.02においての「コミュニティ」という言葉からは、「生態系」という言葉を思い起こす。
「生態系」
-ecosystem-
屋久島の杉の巨木は、苔や着生植物とともに生き、一本の木であると同時に1つの森でもある。
“そのあまりの多彩さと豊穣さに見とれているうちに、いったいどちらが「主」でどちらが「従」(寄生者)なのか分からなくなってしまう時がある。…樹齢数千年の巨樹も、それ自体が貴重なのではなく、その樹が何かの「子供」であると同時に「母胎」でもあるような、その関係全体(コンテクスト)が財産なのだ。”
cosmic tree,Takemura Shinichi,慶應義塾大学出版会
築250年以上となる茅葺き屋根の古民家・旧庄屋佐藤家という「巨樹」のもとにたまたま集った人の生活は、20年つづく #まきどき村 の朝ごはん会を生み、米づくりを通してさらに人と人との関係性を拡げ、深めていく。
その関係全体であるecosystemのなかでは、資本主義というシステムは必要以上には機能することができない。
自分もその一部として、最後にお米を炊き、人に届ける役割を担えるとは、とても嬉しいこと。
ウチノ食堂も、人が人らしく居られる、空間で在りたいと思う。
ウチノ食堂 店主
◎TANEMAKI.2刊行◎
期間中1/22(水)~1/25(土)、“米づくり”の様子を写真展示することとなりました。
TANEMAKI02はもちろん購入可能(¥1,000+税)、 お米(4合¥500+税)も店頭で販売します。
さらにAPARTMENT BOOKS @apartment_books より関連する本の設置があります。
TANEMAKI.02
営みの中へ
“–––人は「営み」の中でこそ、交換不可能
な存在でいられるのではないか。
人が人らしく居られる
新しいコミュニティ、新しい共同体は
つくることはできるのか
田畑、集落の行事、古民家、自然
農的な暮らしを軸につながりあう
日々の「営み」の記録”
期間中1/22(水)~1/25(土)のウチノ食堂の営業は、まきどき村で2019年に収穫されたお米を炊き、収穫される野菜で #イツモの定食 を提供します◎
期間中は、#ZINE 『TANEMAKI.02』も販売します。
■期間
1/22(水)~1/25(土)
12:00~18:00
新潟の西蒲原郡・福井集落は、内野町から車で20分ほどのところ、茅葺屋根の古民家“旧庄屋佐藤家”の保存活動を中心に、集落の営みが今も息づく地域です。
その古民家で20年以上つづく“人生最高の朝ごはん・まきどき村”は、その日に畑で収穫した野菜でつくる朝ごはん会です。そのメンバーが2019年におこなった、集落での米づくりは二年目!今年も本となって発売されました。
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