直感こそが最強の危機管理
クライシスマネジメント最強兵器は駅員の直感だ
この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:
あなたとあなたの大事な人が危機に襲われたときに、こころと身体の準備ができるかも知れない。
さて、クライシスマネジメントの続きなんですが、未然防止で一つ言い忘れたことがありました。それは
駅員の直感を信じろ、ということです。
今、駅の改札って全部自動改札ですよね。しかしそれ以前は駅員さんが、一人ひとりの切符にハサミを入れていたんですよね。
統計的な証拠はないんですが、キセルや不正なんかも、そして今回のような凶悪事件も少なかったんじゃないかと思うんですよ。
乗客と接しないのは安全上の大きなリスクだ
それは、駅員さんのカンとかインスピレーションなどが働いて、いろんな不都合なことが起こるのを未然に防止していたからじゃないでしょうか。
今、駅で困るのは、駅員さんがプラットフォームにいないことです。人員不足なのかわかりませんが、ボタンを押さないと駅員が来ない仕組みになっています。切符切りの駅員がいたこととは真逆の、駅員が日頃乗客と接することが、激減しています。
これは、犯罪の未然防止にとって非常に致命的なダメージですよ。
物理的にも、それ以外の点でも。実際に近くにいないから助けを呼べない、これが物理的な困難。
もう一つは、駅員が日頃乗客を見てないことで、カンを働かせる局面がないから、未然防止に大事な”第六感“が働かないことです。
そうです、読者の皆様ご賢察のように、僕が今日提案する未然防止は、駅員の“第六感”を全面活用することです。
今は、コロナで人員が余ってるはずなんですよ、駅構内の人員配置的には。
だから、プラットフォームに配置して下さい。常時2,3人。
できれば、車両にも、統計的に事件が起こりそうな車両に一人乗ってもらう。もちろん、万が一のための武装をしてね。
駅員に”第六感“特権を与えよ
これが今回の”目玉“です。
駅員さんには僕は昔のイメージを持っています。キセルしそうな人、不正乗車をしそうな人がわかるんだ。彼らは経験から、超能力を持っています。
そういう人たちを、定期的に改札の近くに立たせて、怪しい人物に目を光らせてもらうのです。いかにも、という人だけじゃなく、彼らの経験からくるカン、第六感で、「やらかすな」という人物がわかるはずなのです。
「やらかすな」と第六感が走ったときに、駅長は「必要な措置を講じてよし」との許可を与えておくんです。
万が一の時のチームも組んでおきましょう。その駅員のカンにしたがって、チーム出動も許されるのです。これからやらかすその男を追跡し、張り込んでおき、犯行に及んだときを抑える、そこまでの裁量を与えるのです。
カンが死んでいる時代
僕はきのう、AIがどうのこうのと言いました。しかし、人間のカンのほうが役に立つと思います。そして、それを信じるシステムこそ、現代には必要じゃないでしょうか。それは、オフィスや学校だけではないと思うんですよ。
人間のカンは、少なくとも僕らがAIを信じること以上に信頼できる、そして訓練次第でもっとその精度が上がるものだと信じる次第です。
アナログよりもデジタルが上、こんな風潮は大変危険で、もったいない、そう思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎