白髪を克服する”態度”とは
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:いい歳をした大人の憎き敵、それは白髪。最新のアメリカ科学の知見から、有効な解決法を探る・・・なんてあたりまえのことをしてはなりません。まず大事なのは「疑う姿勢」を持つこと、じゃないでしょうか。
白髪を克服する態度とは
この間、僕がアメリカのビジネススクールで学んできたものは、ひとえに「態度」だと申し上げました。
それは一生勉強することだ、と生意気に申し上げたのですが、それだけではないなと気がつきました。
例えば、「それを疑え」という態度もそうです。
最近、例の紅麹問題で、僕らがつきつけられたのは、「サプリって本当に効くの、その前に安全なの?」ということです。
有名な会社が作って、「効く」と言って宣伝しているんだから、効かないわけないだろ。
厚生労働省がトクホとやらに認定してるんだから、健康にいいんだって、飲まないバカいるかよ、
・・ってそれでいいんでしょうか。
僕はやはりビジネススクールで学んだ、「正解っぽいのを、権威が言ってるのを、疑う」っていう態度がこういうときにこそ大事だと思います。
アメリカで勃発している白髪論争
ニューヨーク・タイムズが面白いことを特集してるんですよ。
白髪には何が効くか?という問題についてです。
結論はですね、いろんな説があるけれど、現時点ではわからない、という、身も蓋もないことなんです。
マウスを使って、ストレスが白髪に関係しているかを調査した実験もあります。
ニューヨーク・タイムズには具体的に書かれてなかったのですが、「戦うか逃げるかfight or flight」という、つまり「窮鼠猫を噛む」状況に追い込み、結果、多くのマウスの毛がグレー(gray灰色)になったというのです。
これらの結果をエビデンスとして「ストレスが白髪の原因だ」と主張する科学者もいるというのです。
専門家を信じるバカいるかよ
みなさんも、僕も、同じことを考えましたよね。
被験者が仮に何万人もいて、聞き取り調査で「ストレスが多い」と答えた人に白髪が多かったら、ストレスと白髪に関連性がある、としていいのか、ということですよね。
飲酒と白髪もしかり、です。
身体の状態が、ある一つの健康習慣の結果である、と断じるのは、そもそも無理じゃないですか。
人間の心身への刺激はそれこそ何百、何千もあるわけで、ストレスやお酒の量だけ計って、「ストレスがある人は、白髪になりやすい」なんて言えるわけないでしょ、ですよね。
マウス実験に至っては、「おい、人間とマウスはそもそも違うだろ?マウスの実験結果を信じるバカいるかよ!」
って猪木に怒られますよね。
でも今もって、化粧品とか薬やサプリは、動物実験の結果で「安全で効きますよ」なんて言ってるんですよ。
「人間じゃなくて、マウスを信じるバカいるかよ!」ですよね、猪木さん?
結論:医術より算術
記事によると、専門家の間に、鉄、カルシウム、ビタミン12,ビタミンDの欠乏が白髪を招くという仮説があるそうです。
そんな話は僕らも聞いたことありますし、白髪に効くなどと言って、そうした栄養素を盛り込んだサプリも売ってますよね。
でも、紅麹の例じゃないけれど、加工した食品やサプリは、製造プロセスに少しでも人的エラーがあれば、毒になるのです。
そもそも、仮にそれらの栄養素が白髪に「効く」としても、10年間100万人を相手に科学的実験をやってなきゃ、販売しちゃダメでしょ?
結局そうなんですよ、科学的より商売が優先なのが、世の習いなんですよ。
動物実験で科学的有意なデータが出たからと言って、人間に転用できるかという問題も、「仮説」に過ぎないのに、いつの間にか「人間にも効く」なんて言ってるのは、まさに「資本主義」のなせる技、でしょ。
これからはあなたの仮説の時代だ
ビジネススクールで教わった「それを疑え」という態度はやはり重要だと思うんですよ。
東大至上主義が危険なのは、いくら記述式でも「正解がある」っていうことです。
自分のユニークな考えや発想、思想を抑え込んで、予備校や参考書が教える通りにマニュアル的な受験勉強を強いられた結果、東大に入ってもその時点であなたの脳は、無駄遣いと空焚きでエンストし硬直して、正解が一つでない激変する世の中では使い物にならない、ガラクタになっちゃってるんです。
しかし、科学者も、本当に頭いいのかなあ。
僕のお粗末な頭でも、ストレスや飲酒が白髪の原因だとか、マウス実験が人間に適用できるかわからない、って無理ってわかりますよ。
それとも、自然科学の実験ってそもそも「妥協の産物」なのかな?完全な条件はそろわない、っていう。
これからますます、AIのディープフェイク機能が一般化して、ウソとホントがわからなくなる時代になりますよ。
だから、ますますあなたの頭で考えて、あなただけの仮説を持つことが大事になります。
おそらくあなたの仮説は正しいですよ。
東大脳じゃなければ(笑)
それを独り占めにして、享受しちゃいましょ。
白髪克服に関する僕の仮説
やんなっちゃうよなあ、最近白髪が増えちゃって。
今日も床屋さんに行ったら、鏡に映る僕の頭、白いものが増えてる!
でもね、ぼくもネットに溢れる白髪克服法なんて信じずに、自分の仮説を立てるに至ったんですよ。
それはね、毎食後大さじ1杯の黒ごまを口の中に放り込んで、100回咀嚼してゴクンと飲み込むことです。
白髪の進行が早いか、「俺流天然サプリ」が効くのが早いか、仮説の証明段階に入っております。
野呂 一郎
清和大学教授
野呂一郎
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