東スポがUFOに託すのは壮大な夢とロマン(東スポ六角形④)
今日の記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:UFOとは何か。東スポにとってUFOとはモノでなく精神。
UFOとプロレスが心ゆさぶるのは怪しいから
東スポ六角形の「感情覚醒器」3番目はUFOである。これを1文字で“怪”とした。怪とは、未知へのおそれ、恐怖であり、不思議であり、ロマンでもあり、夢でもある。
怪は、あやしい、と読む。あやしいものは人の心をざわつかせ、ときめかせる。
東スポのアイデンティティであるプロレスも、ルールできっちり縛られてない分自由なので、その格闘表現は多様をはるかに超えて、カオス的な怪しさを年々まといはじめた。
その中でも覆面レスラー達は、まさに正体不明のあやしい男たちである。
その双璧が”白覆面の魔王”ザ・デストロイヤーと”仮面貴族ミル・マスカラス”だろう。この二人がどれだけ東スポの一面をにぎわせたことか。
ネットのない時代、正体がわからない覆面レスラーは、同時にロマンに満ちた存在でもあった。
UFOを政治家の踏み絵にする東スポ
さてそのUFOだが、東スポは話題の政治家が出てくるとつかまえて、必ず「UFOは信じるか?」と聞く。
ここで「信じない」などとネガティブなことを言おうものなら、即座に東スポに「つまらない政治家」のレッテルを貼られてしまう。
その政治家は非常識という美徳も、夢もロマンもないつまらない人間であり、だからとるに足りない政治家であると断じるのだ。
実際、売り出し中の政治家で東スポのこの質問にネガティブな答をしたばっかりに、好感度を下げ、表舞台から消えたものは珍しくない。
芸能人の格付けもUFO好きか嫌いか
芸能人も、東スポがUFOの話を振ってきたら要注意だ。
UFOに関心がなくても、とりあえず「興味がある」、と答えておいた方が無難だ。
東スポの影響力は侮れず、UFO信じない=バカみたいな書かれ方をされ、そのブロゥはじわじわ効いてくる。
逆に積極的にUFO好きを公言する芸能人は、持ち上げる。
「川崎のコストコ上空でUFOを見た」と俳優の藤原竜也がワイドショーで話すと、すぐに「コストコでUFO遭遇体験を熱弁!」と、絶賛だ。
いつもの東スポなら「藤原竜也のカイジは迫力不足でミスキャスト」、くらい言うのだが、UFO好きのおかげでこの俳優は難を逃れたばかりか、当分東スポから厚遇を受けるに違いない。
キムタクも「UFOいるんじゃね。」とか言っておけば、”天敵”東スポから言いたい放題言われないのに・・・。
政治家と芸能人はUFOに興味がなくても、東スポに話を合わせるくらいの器量は持ち合わせていたいものだ。
UFO情報は国家機密というロマン
UFOの真の目的は地球侵略という説は、昔から唱えられていた。
それが最近現実味を帯びてきている。
UFO情報をたどっていくと、どうしてかペンタゴン(米国国防総省)にたどり着く。
そこは、アメリカ全体の安全保障を担っている機関である。ペンタゴンは、あらゆる不測の事態、攻撃を想定し国民の安全を守ることが使命だ。もちろん、未確認飛行物体がアメリカ国民に被害を与えるかもしれない可能性も排除していない。
東スポと並んでUFO報道に熱心な媒体雑誌・ムー最新号(2022年2月号)は、「ペンタゴン直属のUFO調査機関発足!」と題し、アメリカがいよいよUFOを”脅威”と認め、本格的な調査活動を始めたという。
東スポのUFO一面は、単にそのニュースとビジュアルが我々をわくわくさせるだけではない。
UFOを一面にもってくることで、さりげなく東スポの気宇壮大さ、宇宙的な広さとロマンを高らかに歌い上げているのである。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ではまた明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎