現代におけるほんとうの最強企業とは?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:今の世界を表現すれば、政治的には民主主義vs独裁主義であり、経済的には巨大IT企業の独占vs中小企業の革新といえるだろう。しかし、そのカギを握っているのは民衆なのだ。彼ら彼女らが、そしてあなたがこれからの世界を変える。そのために企業は民衆に支持される存在でなくてはならない。そうなると、自ずと最強企業とは何かが見えてくる。トップ画はhttps://qr1.jp/S8PK11
現代におけるあるべき企業とは
このnoteを始めて3年以上たちますが、一貫してグローバルな変化について論じてきたつもりです。
気づいてみると、これからのあるべき企業像というのが見えてきました。
それは、僕が個人的にどう考えるか、というよりも、ここ5年間くらいの世界の変化が、生き残る企業とは、いい企業とは何かを決めているように思うのです。
以下、アットランダムに、現代において強い企業の条件をあげてみましょう。
キーワードでいきましょうかね。
企業に何が求められているのか
一言でいいましょう。
今の企業は以前に比べ、より政治的、社会的、文化的に世界に影響力のある存在なんです。
企業の考え方、行動次第で、世の中はよくも悪くもなるし、いや、実際僕らは気づいてないかもしれませんが、悪い影響も明らかに受けているのです。
例えば巨大IT企業はデジタルという便利さを生みましたが、他方、独占という巨悪で中小企業を崖っぷちに追い込んでいます。
巨大ネットワークを通じて、僕らの個人情報を長年にわたり盗んできたことは、今更言うまでもありません。
必要のない書き込みをさせるデジタル掲示板は、犯罪や不和の温床となり、人類に大きな苦しみを与えていますが、企業はその責任から逃げています。
競争力のあるテクノロジーを、規模の利益を持っている企業が、経済的独占を享受するばかりか、政治的、社会的、文化的にも大きな影響を社会に与えているのです。
だから必然的に、企業は世の中に対してより大きな責任があるのです。
上に上げたワードは、ある意味、社会が企業のこうした理不尽なアドバンテージに対して反撃の狼煙を上げた魂の叫び、と言ってもいいでしょう。
トップの演説はこうあるべき
40年くらい、グローバル企業の動向を追っていますが、いい企業は言葉遣いが巧みです。
具体的にいうと、トップが演説や企業広告で、必ず先に上げたワードを使うんです。
最近は、どの企業も判で押したようにこうした言葉を使い、社会に貢献する企業をアピールしているのです。
その意味で、面白くない、とも言えます。
でも、これらのキーワードを使うのは、難しく、危険でもあります。
これらのワードは世間的に響くがゆえに、ことばをどう捉えて、使っているかが吟味され、言葉の理解の誤りや、言行不一致を指摘されたりするからです。
でも、日本企業の弱点は国内的にも、またグローバルにも、こうしたワードをトップが使えないことではないでしょうか。
The Wall Street Journalの一面を買い取り、意見広告とか載せる、そういう発想がないんですよ。
さて長くなるので、この続きは明日以降やりましょう。
野呂 一郎
清和大学教授