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LDP's ugly rat race for partisan presidencyの日本語バージョン

海外の心配なんか気にしない国際音痴の日本の政治家

9月3日号のThe Wall Street Journalを見てハッとした。ピータ・ランダースさんの署名記事だったからだ。

ピーターさんと言えば、長年The Wall Street Journalの東京支局長として、鋭い考察をずっと投げかけてきた人である。彼がこの記事で何を言っているかというと。

菅氏の思いもかけぬ早い退陣は世界第三位の経済大国が1990年代そして、2006年から12年にかけての日本の首相が猫の目のごとく、毎年変わったあの時の再来を危惧させる。そしてまさにその時期は日本の国際社会におけるプレゼンスはしぼんだのである。

(注)以前の記事を以下載せますね。

彼は1990年代、そして2006年から12年にかけて、ころころ日本のリーダーが変わった結果、国際的威信を失ったことを思い出せ、今回菅の件で、また同じことをやるのか、という警告をしているのです。
皆さん、思い出してください。90年代は海部俊樹、宮沢熹一、細川護熙、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗のお歴々はせいぜいもって2年でした。
2006年から12年は安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦。この方々はほぼ1年で後退しています。

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誰が首相になっても日本は変わらない

ピーターさんは正しい。

しかし、国際社会におけるプレゼンスはしぼむかもしれないが、日本はいい方にも悪い方にも変わらない、政治的な態度においては特に。

自民党が変わらないからである。自民は結党以来、保守であり、未来永劫それが続くからだ。

自民党の性質は、変わらない。それは、親米、親大企業ということである。

自民党は国際社会において、自分たちがどう映るかなんてことにまったく関心はないのだ。

ピーターさんがいうようにあの時期にコロコロ首相が変わったことだって、何の関心もなかった。

彼の言う通り、こんなことをしていては日本の国際的位置づけは弱まるに違いない。過去そうだったように。

ピーターさんたちは、自民党総裁は直接選挙で選ぶべきだ、というだろう。

4年の任期でひょこひょこ変わらないようにしろ、というだろう。そうすれば、世界のリーダーたちも安定した関係を日本と持てる。

でも日本が変わるなんて期待しないでほしい。その土着の性質自体がドメスティックだからだ。

言い換えれば、他国から見れば日本は御しやすいとも言える。日本はいつも変わらずに保守的だからだ。日本国民も同質的である。

同質的な日本に改革者はいらない

高度に同質的な日本人グループの同質性は、自民党も例外ではなく、だから、日本と貴国の関係も、ドラマチックな変化などありえない。

次の総裁は河野氏になるだろうけれども、改革者を名乗ってはいるけれど、口だけだ。

ほら見たことか、反原発の主張はもうトーンダウンしている。麻生派に気を使っているわけだ。麻生氏は大企業よりで、反原発で有名だ。

親米は自民党の第二の天性とも言えるもので、彼らは地政学的な理由と、国防の弱さの理由の2つから、日本はアメリカに頼らざるを得ないとあきらめている。

ですから、バイデン大統領、我々のリーダーが誰になろうとも、アメリカにとってはどうでもいい問題なのですよ。

日本はずっと親米で、親大企業なので、心配しないでください。11月の衆院選で野党が勝つなんてことがない限り。

                             野呂 一郎

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