日本もTikTok をやめるべきなのか。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:アメリカ政府がTikTok 使用を禁止した本当の理由。アメリカに協力することは、社会正義か。現在のアメリカの国益とは何か。文化は人を殺す力がある?トップ画はhttps://qr.quel.jp/pv.php?b=40ruPAG
アメリカ商務長官の注目発言
先日書いた「政治にこそマーケティングが必要」という記事で、私はマーケティングの意味が変わってきていることを指摘しました。
大学のマーケティングの講義は
いま、アメリカと中国がテクノロジーの覇権争いを繰り広げる中、TikTok の使用をアメリカ国内で全面的に中止する動きが急です。
すでに連邦政府関係では使用不可になりましたが、一般にも広がる様子です。
なぜ、アメリカが中国企業が運営するSNSであるTikTok の全面禁止に踏み切るのかは、米商務長官(Commerce Secretary )のジーナ・レイモンドさん(Gina Raimondo)の、米企業に向けたこの言葉で明らかでしょう。
日本もTikTok やめるべきか
冒頭にも出しましたが、今や政治もマーケティング的発想が必要です。
つまり、倫理やモラルや社会正義が第一という観点です。
TikTok は官民のアメリカ人の情報を奪い、それが中国のテクノロジーを利することになり、軍事転用されロシアを助け、台湾を破滅させるとしたら、どうでしょう。
それは社会正義に照らしていいことでしょうか。
マーケティング=倫理というならば、日本もTikTok をやめるべき、となります。
しかし、個人の自由という論点などもあり、この議論は難しいので、ここでは結論など出さずにおきますね。
ただ、私も過去の拙稿で、TikTok のモラル的な危うさは指摘してきました。
もしご興味があれば、覗いてみてください。
文化に忍び寄る中国の戦略
GHQが日本を占領支配していた時代、まことしやかにこんなことが言われたらしいです。
「にほん殺すにゃ刃物はいらぬ、テレビと映画とスポーツがあればいい」。
要するに好戦的で獰猛な日本人を飼いならすには、米国流エンタテイメントに浸からせておきゃ大丈夫だ、というきわめて楽観的な、でもよく考えると恐ろしい都市伝説的な言説です。
僕は、
とずっと思ってたんです。
でもさっきの「にほん殺すにゃ・・」を考えると、文化的なことつまり楽しいことって、人間に政治も国益も忘れさせ、根強い差別すら忘れさせる「悪魔の兵器」なのかも、です。
あの15秒動画には、考え抜いた中毒性もあるし・・。
中国がそこまで考えているとすると、中国恐るべし、ですね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
じゃあ、また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー