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対チャットGPTの戦術②プレゼンスキル(高校生向け)
この記事を読んで高校生のあなたが得られるかもしれない利益:AIとりわけチャットGPTが絶対持てないスキル・能力第二弾。それはプレゼンテーション・スキルだ。対面情報の重要さ。ノアでコロナ禍、無人で行われた藤田vs潮崎という反面教師。
プレゼンテーションスキルを磨け
そのうち、もちろんAIが人間の代りにプレゼンテーションをやる時代がくるでしょう。
いや、もうそれは実現しているかもしれません。
パワーポイント原稿も人間がキーワードを呟けば、チャットGPTが作ってくれる時代ですから、それを音声で再現できればプレゼンテーション、ということになるからです。
しかし、人間だけにしかできないプレゼンテーションというのは、厳然としてあるんです。それを今日お伝えしたいと思います。
今、ビジネスで教育で問題になっているのは、パワーポイントの訴える力が弱くなっていることです。
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グラフや表や写真とテキストだけの、かわりばえしないパワーポイントファイルのテキストを読んでいるだけ、これがパワポのデフォルト的なプレゼンテーションです。
抑揚もなければ、強調点もない。グラフや表は小さすぎて読めない、下手すると文字でさえも。
パワーポイントがデビューしたての頃は、みんなその表現の新鮮さに打たれたものですが、いまやそのカタチに慣れ、飽き、あくびさえ催させるルーティンに堕しています。
パワーポイントの何がいけないかというと、最新情報とアドリブがないことです。
すでにプレゼンテーションを行う前に、パワーポイント原稿を作るために、作った時点での情報しか盛り込めないのです。
そしてすでに作って固まってしまった内容ですから、当日変更はできない、アドリブで足したり、引いたり、新しいことを提供することが基本できない。
チャットGPTでパワーポイントを作り、読み上げさせるのは、人間よりも機械的になりますから、オーディエンスをもっと退屈にさせ、眠気を催させることは間違いありません。
チャットGPTに負けないプレゼンとは
あなたのプレゼンテーションに、4つの要素を盛り込ましょう。これらは絶対にチャットGPTは真似ができません。
①ユーモア
チャットGPTはダジャレや面白い話なんてできませんよ。ユーモアこそ、人間しかできない、人を動かす知的な能力です。
②アドリブ
何から何まで真面目に論理的に考えるのが、チャットGPTです、ユーモアだけじゃなく、アドリブ対応などできません。
プレゼンテーションの枕に(今日日本がWBC優勝しましたね」なんて、チャットGPTは言いませんよね(笑)
③資料の集め方
結局チャットGPTは情報を詰め込んでるだけなのです。
頭でっかちの学者のプレゼンテーションが全然面白くないと同様に、チャットGPT先生のプレゼンもつまらないのです。
情報は少なくても、それをどう組み合わせるか、どう軽重をつけて、話すか、これでAIにないあなたの個性を出しましょう。
④緩急をつける
機械は文字通り機械的な喋り方しか出来ません。
緩急つまりメリハリがつけられないのです。
強調すべきはして、あまり重要でないところは流す、こうしたトーンを使い分けることは人間しかできません。
チャットGPT最大の欠点
それは、常に、あるもっとも重要な情報が欠けていることです。
その情報とは、オーディエンス情報、つまり聴衆の情報がないことです。
まあチャットGPTには目がありませんから、当然なんですが(笑)
しかし、人間のあなたはプレゼンの際、聴衆が見え、そこから様々な情報を得ることができ、その情報を臨機応変にプレゼンに取り入れることができます。
しかしZoomのセミナーなどでは、それができませんよね。
講師のあなたも、プロレスラーも、オンラインの戦いではそこが一番やっかいだと感じています。
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コロナはいかに対面情報が大事かを、我々に教えてくれました。そして、チャットGPT時代において、これこそが人間の最強の武器であることも。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
じゃあ、また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー