スマホを手放して恋愛運を上げろ。
この記事を読んで高校生のキミと社会人のあなたが得られるかもしれない利益:スマホを捨て街に出よう。なぜ、バーやカフェには必ず一人で入り、なおかつスマホを持ち込んではいけないのか?「それは少子化を防ぐからです」、という暴論。トップ画はhttps://qr1.jp/B2tZs4
手持ち無沙汰のすすめ
キミたちは知ってるかなあ、手持ち無沙汰(てもちぶさた)という言葉を。
知らねぇだろうなあ、もう現代では死語になってるはずだから。
この言葉の意味は、コトバンクによれば、「手があいていて間(ま)がもてないこと。することがなくて退屈であるさま」とあるよ。
でも現代じゃ、このシチュエーションはないよね。
そう、キミの手はそもそも空いてないからだ。
スマホが握られているからね。
手持ち無沙汰はありえない。
でも僕は、あえて「手持ち無沙汰のすすめ」をしたいんだ。
手持ち無沙汰は退屈で、暇でわるい事のように思える。
しかし、昭和の時代スマホがないときは、この言葉はよく使われたんだ。
電車やバスの中で、病院で順番待ちをしている時、喫茶店やバーやカフェでぼうっとしている時、「手持ち無沙汰」が確かにあった。
今はもう、誰も手持ち無沙汰なんかじゃない。
暇さえあれば、手にしたスマホの画面に見入っている。
それはなにかに魅入られたかのごとくだ。
僕はすぐにやめろ、と、特に若い高校生の皆さんにいいたいんだ。
無用の用
「無用の用」ということばがある。
中国の思想家「荘子」の言葉で、 一見意味がないように感じるものが、実は重要な役割を持ってるという意味だ。
手持ち無沙汰は、まさにその無用の用なのだ。
たとえば、昔はケイタイなんかなかったから、電車にすわっていても手持ち無沙汰で、本を読むか、新聞を開くかくらいしかなかった。
でも一番目についたのは、ぼやっと前を見ているおじさんたちだ。
でもよく見るとおじさんたちの目は、前のシートに腰掛けている若い女性のミニスカートに注がれている。
いまだと視線が注がれているだけでセクハラと言われかねないが、僕が何をいいたいかというと、手持ち無沙汰の時代はいやでも他者を観察する習慣が日本人にあった、ということだ。
これは決してムダなことではない。
この周りを観察することの功徳をあげてみよう。
1.危険を察知できる
歩きスマホは論外だが、スマホに夢中になっていると危ない。眼の前の人がいきなり刃物を振り回してきたらどうする。
突然、なにかが倒れかかってきたら。
スマホに夢中になっているときは無防備だ。財布や大事なものをとられちゃうぞ。
2.世の中の動きがわかる
人が着ているもの、表情、街の空気、行き交う人が醸し出す幸福感や虚無感を感じ取ることができる。
でも、スマホばかり見ていると、この情報がとれない。
3.異性が出しているサインを見逃す
これは次の項で詳しく説明するね。これが一番大事だから。
なぜ、スマホが少子化の遠因なのか
それは、スマホばかり見ていると、異性が出しているサインを見落とすからです。
昔よく女性の知り合いから、こんな愚痴を聞かされたものです。
「私がバーに入ると、なにか一斉に痛いものが飛び込んでくるの。気がついたら男の視線だってわかったわ」。
でも、最近その彼女はこう言います。
「あのバーに行っても、そんな感じはゼロね。誰も私を見てないの。私がおばさんになったせいなのかしら」。
僕は、彼女に言ってやりました。
「おばさん自虐は見当外れさ、みんなスマホばかり見てるからだよ」。
バーに入っても、男たちはスマホやiPadを開いて、一人の空間に閉じこもって、周りを見たりしません。
バーの景色と言えば、バーテンが長テーブル(バー。barの由来)の端っこに座っている若い女性めがけて、カクテルを女性にすべらせて、「あのお客さんからです」とか言うシーンを思い出します。
そんな光景はまさに死滅しており、バーはただスマホをいじりに来る引きこもり男子ばかりで、昔のようなギラギラした目はどこにもありません。
ナンパも健在ですけれども、視線を浴びせる→観察する→声を掛けるというストーリーがなくては、成約もとい恋愛成就には至らないでしょう。
僕は邪なことを言っているのでしょうか。
いいえ、少子化が日本を潰す前に、お見合いアプリに頼らない自然な出会いを増やして、恋愛をもっと成就させなくてはという経済合理性を叫んでいるのです。(ほんとか?)
電車に座るやいなや、スマホを取り出して下向くのはやめませんか。
あの女性があなたに目配せしていますよ。
ちらっと目で「空いてるよ」のサインでも送ってあげたらどうでしょう。
喫茶店で席につくなりスマホじゃなくて、まずは笑顔を作りましょう。
そしてウェイトレスさんに(差別用語かな)、目を見てやさしく「ホットで」と言葉と笑顔をさし向けましょう。
女性のみなさんも、マスクで顔を隠すのはしょうがないですけれども、電車に座ったらスマホやらずに、周りの男性を査定したらどうでしょうか。
スマホを手放せば運がよくなる
「そんなことをしたらストーカーが増えるだけだぞ」。
たしかにそう言われればその通りなんですけれどね・・・
でもね、男女の間だけじゃないんですよ、スマホで下ばっかり向いていると
、本当に文字通り、前向きにならないですよ。
前を向いてない人に、運は来ません、絶対に。
そして「運」ってはこぶって読むように、ひとが運んでくるんですって。
スマホでした向いている人生って、運を運んでくれる、人との縁を拒否している生き方です。
手持ち無沙汰は、運を運んでくるという「最強の無用の用」なんです。
野呂 一郎
清和大学教授