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アフガンの女性を救え。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:アフガニスタン女性が直面する困難。世界は彼女たちをどう救うべきか。日本が世界にできる貢献とは何か。

アフガン女性の危機的状況

ふとBusinessWeekを開いてみると、トップページにいつものBloomberg Opinionというコラムが飛び込んできました。(2023年3月13日号P5)

このコラムはBusinessWeekの発行元のBloomberg社の意見、つまり社説みたいなコーナーです。

一読し、感じるものがあり、皆様と共有したく思います。

昨日、岸田さんは台湾有事を未然に防げ、などと吠えたんですが、その続きみたいな感じになります。

このコラムの見出しは、Afgan women need the world's spotlight again(アフガンの女性にもう一度、世界のスポットライトをあてろ)というものです。

いろいろ感心することが書いてありましたが、僕流の解釈で一言でまとめれば、「どんな国でも世界平和に貢献ができる」ということなのです。

世界に貢献することは、ウクライナに戦車やミサイルを供給することや、飢餓に苦しむ国々に食糧支援をすることだけではないんだな、この記事を読んでそう感じたのです。

記事には「アフガンでタリバンが女性たちを苦しめている事実を、忘れてはならない」とあり、見出しにあるように彼女たちにスポットライトを当てることで、支援ができると主張します。

ご承知のとおり、アメリカ軍が去って、タリバン支配になった途端にアフガンの女性は自由と権利を奪われています。

セカンダリー・スクール(中高)に行くのを禁じられる、頭のてっぺんからつま先まで覆わせる中世の女性蔑視ルールに従わせる、外出は男性の付き添いがないとできない、不倫は鞭打ちの刑に処するなどが、タリバンの手によって復活したのです。

昨年11月には、タリバン政権は女性が大学に行くことも、非政府系団体で働くことも禁じました。

世界はどう彼女らを助けるべきか

ブルームバーグ社のこの社説で、興味深かったのは、「タリバンを信じた私達がバカだった」という反省が書いてあることです。

「タリバンも長年にわたって権力から追い出され、いいことと悪いことの区別くらいつくようになったはず、そう信じていたのは幻想イルージョンだった」

前掲BusinessWeek

しかし、ブルームバーグ社はこの社説で、権力にいたアメリカはじめ、民主主義陣営はタリバンのこの暴挙を許してはいけない、と主張します。

各国が経済制裁を課していますが、一方で貧困にあえぐ同国に国連が過去最大46億ドルの支援を発表しています。

これに対して政権を利するだけと言う意見もあるものの、支援をやめたら女性たちがもっと苦しむことになるとの考えが支配的です。

ブルームバーグは、具体的な救済策を出しています。

1.世界は、世界女性デー(International Women's Day)などでアフガンの女性の現状を告発し、声を上げろ
2.特別な機会でなくても、アフガン女性の直面する惨状を告発し続けろ
3.サウジアラビア、イラン、そしてイスラムの聖職者も非難の声を上げろ
4.女性に対しての狼藉をやめない限り、経済制裁を続けろ
5.タリバンの政策を変えない限り、外交関係は遮断せよ

ブルームバーグ社

日本にも世界を変えられる

冒頭にも述べたように、僕がこのブルームバーグの社説を読んで、気がついたのは、日本も世界を変えられるじゃないか、ということです。

今回岸田さんのウクライナ訪問は、日経などによれば「追い詰められた」のが理由のようです。

要するにG7議長国なのに、「ウクライナに対して何もやってないのはどういうことだ、おい日本よ」、と各国に詰め寄られて重い腰を上げたというのです。

なんでもそうですよね、他国への支援やその他国際的になにか良いことをする段でも、遅いし、へたするとやらないし。

自衛隊のルールがどうの、憲法がどうのといつも言う日本ですが、リーダーシップがないのはあきらめるにしても、先程の5つだったらやれるんじゃないですかね。

世界の非難や制裁に同調する、加わる、声明を発表する、外交を断つ、それだけでいいんです。

僕も気づきましたよ、反対の声をあげる、非難の意思を表明する、それだけでも世界は変わるんだと。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
じゃあ、また明日お目にかかりましょう。

野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー


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