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合気道に見る共感力。(武智先生のリーダーシップ論に便乗して)

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:武智先生流のリーダーシップ論を生意気にも僕が解説を少し加えてしまう。それに乗っかって、今度は僕が「合気道に見る共感力」というわけのわからないリーダーシップ論を展開します。トップ画はhttps://x.gd/5MFCr

武智先生のリーダーシップ論に共感する

今日配信の、武智倫太郎先生のリーダーシップ論の第一弾です。(すでにリーダーシップについてはたくさんの記事で語っておられます)

武智先生は「共感によるリーダーシップの威力」を語られていますが、私は大いに我が意を得たり、なのです。

共感によるリーダーシップの威力

 共感に基づくリーダーシップは、単なる理想論ではありません。それは、他国の信頼を得ることで、長期的かつ安定した国際的な影響力を発揮する実践的なアプローチです。ジョセフ・ナイが提唱したソフトパワー理論は、軍事力や経済力だけでなく、文化や価値観を通じた影響力の重要性を強調しています。そして、この『共感による力』は、現在のように多国間の協力が不可欠な時代にこそ、最大限の威力を発揮します。
 日本は、支配や命令ではなく、共感を通じて世界をリードするというユニークなモデルを提示することで、国際社会における存在感をさらに高めることができるでしょう。
 今こそ、日本は『共に歩む力』を武器に、国際社会での新たなリーダー像を示すときです。
ジョセフ・ナイの理論がその意義を失うどころか、ますます輝きを増す今、日本はその思想を実践する先駆者として活躍できる可能性を秘めています。

武智倫太郎先生  前出noteより 太線は野呂

武智流なぞかけがあるぞ

武智先生のおっしゃるリーダーシップ論は、あえて言葉で表現しない部分を作っているような気がします。

それは日本を離れて長く住んでいるものにしかわからない「日本の良さ」というものがあり、それを経験したことのない人々に偉そうに説くのを恥ずかしがる武智先生の愛すべきシャイさ、とでもいうものが、言語化を拒否しているのです。(きっぱり)

とにかく「共感に基づくリーダーシップ」、賛成です。

大賛成、共感します。

僕の立場から一つ、武智リーダーシップ論に便乗して日本の共感力について言っちゃいます。

それは、合気道なんです。

いま、フランスを中心に合気道が湿原の炎のごとく、世界中に広がっています。

https://x.gd/fhciy

その理由は何か。

まさにそれは、合気道の発する共感力なんです。

実は武智先生、合気道も実践されており、海外で教えてもいます。

先日僕にだけそっと、海外での武勇伝を教えていただいた時に、このことを知りました。(僕の誤解でなければ)

そして「合気道にはびっくりするよ、外人は!」みたいなことをおっしゃっているんです。

僕もいま合気道を習ってますけれど、これ、本当のことなんですよ。

外人はみな合気道に、びっくりする、つまり共感するんですよ。

文句なく。

稽古を見学して共感、実際にやるともっと共感します。

これはね、理屈抜きなんです。

合気道の共感力の秘密

僕のような半端者が合気道を語るなどおこがましいにもほどがありますが、あえて、合気道の共感力の秘密を語りますよ。

1.白いマットの純粋無垢さに共感する

♫白いマットのじゃーんぐるにぃ♫おっと、これはTVアニメタイガーマスクの出だしでしたね。

流派によって違いますが、合気道の道場に入ると、白いマットが目に眩しい感じがします。

それはもちろん、稽古のたんびに道場生が全員でピッカピカに掃除をするからですが、それだけではありません。

白は純粋無垢を表す色とよく言われますが、合気道の道場の白いマットがしかれた空間には、なにやらそこに魂の純粋さや精神の美しさが宿っているんですよ。

外国人は、誰もいないその道場の白いマットを見て、そのことを感じて、畏怖し、自然に居住まいを正すのです。

つまり共感するのです。

2.道場生の整列に分け隔てなさに共感する

稽古の前には、道場生は列をただし正座をして師範を待ちます。

軍隊のように序列で並ぶのではなく、社会的地位も関係なく、稽古をするものは謙虚に教えを受ける精神を、態度で示します。

そこには西欧にない礼の精神、謙虚さがあり、それを見た外国人にもなにかが伝わるのです。

知らないうちに、なんと彼ら彼女らもこうべをたれているのです。

3.争うこと、戦うことがないのに強いことに共感する

いざ稽古が始まると、小さい女性が大きな男性を楽々と投げ飛ばします。

https://x.gd/1EK7Z

決して自分からは攻撃を仕掛けず、あくまで相手の腕力かいなちからや突進力を利用して、大きな力を生じさせ、結果相手がすっ飛んでいく、そのようなテイなのです。

それを見た外国人は本能的にわかるのです。

オー、これが平和の戦いというものだ、ワンダフル!」と。

力と力のぶつかり合いでなく、暴力には暴力で対応するのではなく、かわし、流し、無理をせず、相手の力をさやにしまい込むが如き振る舞い。

柔よく剛を制すると言いながら、現実はパワージュードーである、別の武道とは全く違う「武の理想」を外国人はそこに見るのです。

そして、彼らは共感するのです。

4.精神のロールモデルに共感する

合気道には、武の理想があります。

それは技ではなく、心です。

相手を敬い、尊重し、調和するという心です。

技で相手を制するのも、それは一つの調和に過ぎないのです。

こうした精神の持ち方は、30分も稽古を見学していれば、外国人にも伝わるのです。

かくして外国人たちに、共感の嵐が吹き荒れます。

ちょっと長くなるので、このくらいで止めますが、合気道の共感力っていうのは、全然押し付けがましくないんですよ。

下手をすれば、誰もいない白無垢の道場に入っただけで、自然にこころで、からだで感じる、そういうものなのです。

僕の主張は日本=合気道であり、合気道の共感=日本の共感力、ということです。

それは明日、説明しますね。

武智先生も、何かおっしゃってくれるかな。

野呂 一郎
清和大学教授





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