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紙の復権!社員からスマホとパソコンを取り上げれば、イノベーションがやってくる。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:創造性を生み出す最強のツールはやはり、紙。イノベーションを生み出すブレーンストーミングのやり方。「紙は神」、だから頼むべきだ。
最強のアイディア創出装置としての”紙”
この間、日本の生産性についてお話しした。
それは、ジョブ・ディスクリプションを創れば、生産性はいやでも上がる、という主張だった。
今日は、ちょっと別の観点から、生産性を上げることを考えたい。
結論を先に言おう。
「紙こそイノベーションの源泉だ」。
ということだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1656419559370-P7o6Ha1sdK.png)
これは、さっき電車の中でBusinessWeekを読んでいて目に留まった広告の受け売りなんだ。
でも、心から共感するので、内容を紹介したい。
ただ、商品を紹介してその上前をはねるアフィリエイトみたいなことは、してはダメなので、商品名は言わないことにする。
その広告には、象徴的な写真があった。
オフィスで、社員たちがブレーンストーミングをやっているんだ。
みんなの手元には、ペン、マーカー、メモ帳がある。
ポストイットも。
![](https://assets.st-note.com/img/1656419704180-h1nBBWpcCt.png)
広告のメッセージは、
紙に書いて考え、意見を出し合ってブレーンストーミングしよう。それがきっとイノベーションにつながる。
だ。
ブレーンストーミングの正しいやり方
紙を中心にするブレーンストーミングのポイントは、こう記してある。一部筆者の解釈を加えた。
1.早い時間に スケジュールを組め
みんなが帰宅時間を心配しなくてすむから。思いっきり話し合えば、イノベーションが生まれる。
2. 広い部屋を使え
歩き回れるような、自由な空間がイノベーションを生む。
3. 落書き用ポスターをそこかしこに貼れ
インスピレーションが来たら、ポスターに絵でも図でも自由に描く。それがイノベーションにつながる。
4. いろんな人を集めよ
多様な個性を集めよ。多様性こそが、よいアイディアを、そしてイノベーションを生む。
5. 創造のための小道具を用意せよ
ポストイット、ホワイトボード、紙、糊、マグネットなどなどの小道具で手を動かせば、イノベーションがやってくる。
6. リーダーを指名せよ
ブレーンストーミングを効果的に行うには、創造性をマネジメントし、イノベーションに導いてくれるリーダーが必要。
7.パソコンをオフにさせろ
この手のブレーンストーミングが失敗するのは、スマホやノートパソコンを許可するから。
それらのガジェットは集中力をそぐことおびただしい。代わりに、紙のノート、ペンを与えよ。
紙は神、だ。
ポイントはデジタル機器を捨てて、ペンとノートという裸でかかれ、という点だ。
紙でポスターに、絵を図を描く。
手元のメモ帳に思い付きを書く。
それをもとに議論して、相手の論点をまたノートに書き、反論をメモに書いてそれをもとに議論を吹っ掛ける。
こうした、紙を中心とした知的なインタラクションが、イノベーションを生むのだ。
思わず断定しちゃったけれど、ぼくは理屈抜きに、この「紙運動」に賛同するね。
うちの大学だけじゃないさ、授業中にスマホしかいじってない学生が多いのは。
![](https://assets.st-note.com/img/1656419823477-ibtz2NGwyp.png)
「スマホ取り上げて、その代わりにノートとペンを与えろよ」、学校にはそう言いたいんだよ。
スマホを取り上げれば参加意識が出るよ
サラリーマンだってそうだろ。
会議だって、ブレーンストーミングだって、おかまいなしにスマホいじってる。
![](https://assets.st-note.com/img/1656419926000-CwpKdUQU3H.png)
紙のノートにペンで書かせろ。
大きな真っ白のポスターに、図を書かせろ。
参加意識のない連中だって、スマホの代わりに紙のメモ帳と万年筆を与えたら、喜んでなにかアイディアをメモるよ。
そこからイノベーションだって生まれてくるって。
大学も企業も会議、ブレーンストーミングでは、スマホを取り上げて、紙をあたえろよ。
日本の生産性は絶対に上がり、やがて給料も上がり、世界も平和になるよ。
なんでこれがわからないかなあ。
というわけで、今日はあえて乱暴な言葉で綴ってみました。
そしてあえて理屈は言いませんでした。
その方が、伝わるな、と思って。
じゃあ、また明日ね。
野呂一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー