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成果主義で社内結婚がなくなる?

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:もうすでキミの身に染み付いている集団主義を育てるのか、個人主義に舵を切るのか悩むこと。ピアプレッシャーを克服するには。なぜ、成果主義で社内結婚がなくなるのか。就職面接必勝法。トップ画はhttps://qr1.jp/lhsdr0

おでんvsBBQ

不味いおでんは、例外なく煮過ぎたものだ。

キリッとした大根だった上司も、ニヤけてくねくねしてでもそれがいい味を出していたこんにゃくの先輩も、10年も会社というおでん鍋で煮られるうちに、ふにゃふにゃ、グダグダになって、食べられる代物ではなくなってしまう。

会社の味が染み付かないうちに、他の鍋に移るべきだったのだ。

でも、日本の鍋だと、またぐたぐたに煮込まれてしまう。

ロシアのおでん、ポトフはどうかな。

ポトフ。https://qr.quel.jp/pv.php?b=3NjiKta

いや、プーチンの好みの味にされちまう。

中国の火鍋なら、肉に火が通ったところが食べどきだから、いいかもしれない。でも唐辛子を死ぬほど振りかけられるだろう。

いや、やはりアメリカの鍋がいい。

でも、そんなのないか。

アメリカはみんなでつついて食べるおでん風の鍋は、そもそも存在しない。

その代わりにBBQがある。

自分で焼いて、自分で食べればいいんだ。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3oJUDdW

というわけで、中村修二先生は、いま、アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校で教え、とうとうアメリカ国籍までとってしまった。

やっぱり人間、収まるべきところに収まるようになってるのかな。

変人が受ける圧力

中村さんは今もって理解されてない、「あのひとは変人だから」、で片付けられている。

しかし、日本で変人を通すことは並大抵のことではない。

「同調圧力」に抵抗しなくてはならないからだ。

実はアメリカにも「ピアプレッシャーpeer pressure (同級生からの圧力)」とい名の、同調圧力が存在する。

少年少女たちが、同級生と同じようなライフスタイルを取らなければ、仲間はずれにされるような無言の圧力だ。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3P34o1p

ドラッグが青少年にまん延するのを、ピアプレッシャーのせいにする論者も少なくない。

これがいじめの原因になっているのは、日本と同じなのだ。

いじめは、日本のおとなの社会にも厳然と存在する。

成果主義がなぜ広がらないのか

もちろん、中村博士をディスる声も当時からある。

和を乱すのはタブー、とか、一人で達成できるものなど何もない、思い上がるな、とか、だ。

わがままを見て見ぬふりをしていた上司たちのおかげ、で発明ができたのだ、という指摘もある。

確かにどれも正論である。

成果主義がうまくいかないのはそこだ。特定の個人が成果を上げても、それは先人が切り開いた歴史、人脈のおかげだったりすることがある。

どこまでが個人の貢献で、どこまでが周りのヘルプかが見えない。

何よりも成果主義が問題とされるのは、無償の協力という日本の美しい組織文化がなくなることなんだよ。

成果主義で社内結婚がなくなる?

例えばお父さんが残業していると、隣の部署の女性が「私手が空いてるからお手伝いしますわ」と言って、明日までに発送する封筒の糊付けをしてくれるんだ。

えっ?その話知っている、って?

「えっ、お父さんとお母さん、それで知り合って社内結婚したって?」

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3qCbkbr

そうか、そういう助け合いの風土がないと、キミも生まれてないってことだね。

まさにそれは助け愛、といったところだね。

でもね、それでもやっぱり、個人の成果ってやつを認めなくてはならない時代ではあるんだ。

その理由は、外国人労働者の存在なんだよ。

ガイジン労働者争奪戦が始まった

外国人労働者は、これから先進国でますます取り合いが激しくなる。

彼ら彼女らは、肉体労働、単純労働であっても売り手市場だ。

そうすると年功主義、つまり長く働けば働くほど給料もらえる仕組みよりも、出した結果に応じた給料を欲しがる。

そうなると、年功がまだ幅を利かせている日本の企業は選ばれなくなるんだ。

じゃあ、外人は成果主義で、日本人は年功にすりゃいいじゃないかとなるけれど、やはり一つの組織に2つの制度では、組織は崩壊する。

かつてのダメ社員の代表、僕みたいなのを、教育して使えるようにする?

ダメだ、今、企業にはそんな余裕はないんだよ。

だから、企業は最初っから、企業に合わない人材を取らない、

いま、就職は学生の売り手市場と言われているけれど、実はそうじゃない。

ミスマッチを一番怖がっているのだ。

案外、今年の就職戦線は厳しいよ。

でも、ほら、面接の戦略だけは教えてあげるよ。

これを守れば、どんな企業でも受かるって。

野呂 一郎
清和大学教授


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