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高校生よ、留学よりも生活体験をせよ。
この記事を読んで高校生のキミがえられるかもしれない利益:留学のすすめ、だが、それはむしろお勉強ではなくて、日常生活の経験にそのメリットがある。その意味では短期の観光旅行だって意味がある。
ウォルマートという財産
先日、noteの記事で「海外で見聞し、体験したことが、コンサルタントとしての箔付けにつながる」という話をしたんだ。
記事では、僕が「ターゲット」という名前のアメリカのスーパーをよく知っていたから、ターゲットに関する古い情報からも、有益な示唆が得られる、そうのたまった。
経済って、実感だと思うんだ。
数字でGDPが何%、金利がマイナスと言ってもピンとこない。
でも、シャープが台湾企業に買収されたとか、トヨタに不正が見つかったなどという報道を眼にし、耳にすると、実感が湧く。
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これが外国の企業だとどうだろう。
さっぱりわからない。
でも、もしキミが外国に留学して、生活体験を持ったらどうだろう。
その国の有名なチェーン店やスーパーに、お世話にならないわけに行かない。
電化製品、お菓子、洋服なども買うことになるだろう。
そうするとどうなるだろう、キミの経済リテラシーは、グローバルに拡大、強化されるんだって。
留学はお勉強だけにあらず
僕は留学も含め5年弱のアメリカ生活で、様々な企業の製品、サービスを知ったし、店舗にも行った。
スーパーではターゲット、ウォルマート、ラジオシャック、などなど。
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ハンバーガーチェーンはマクドナルドから、バーガーキングまで全部行った。
でも、そのおかげでそれらの固有名詞が出てくる企業の記事は、深く読める気がする。
何よりも、自分で経験しているし、品揃えも、雰囲気も、企業の文化も知っている。
その目に見えない情報こそが、記事に書かれている事実をより深く分析させるのに役立っているのだ。
これが、キミの経済マインドを拡大させる効果、は大きい。
留学は難しいかもしれないけれど、ぜひ観光に行くなら、現地のスーパーに立ち寄り、買い物を楽しんでほしい。
そのスーパーには、独特の匂いが立ち込めている。
それは、果実や野菜や出来立ての惣菜の匂いだけではない。
そこで働く人々の、そしてお客さんの幸福度、満足度、思い、そうしたものも、その匂いの一部なのだ。
そのにおいを嗅ぐと、キミの眠っていたグローバルな知性が発動するんだ。
ロスアンゼルス・タイムズの思い出
もちろん、匂いだけではなくて、直接企業やお店から、関わりを持たれることもある。
もう30年以上前のことだけれど、ウィスコンシン州の留学生活が終わり、博士号取得を目指すために、ロスアンゼルスに1年間住んでいたことがある。
その時、地元紙のロスアンゼルス・タイムズを読むべく、購読を申し込んだんだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718200820049-W8BK05aQqW.png)
そしたら、オペレーターにこう言われた。
「お客様と私の会話を録音させていただきます。サービス向上に充てるためです」。
今では日本でも、自動音声で通販を利用するときなどに、よく聞かれるアナウンスだが、その時は衝撃的だった。
企業との思い出は、一度noteでも書いたと思うけれど、アメリカの花王だ。
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MBAのクラスの取材で、電話してその旨告げたら、アメリカ支社長が対応してくれたんだ。
アメリカの立派な企業は、大学院生のビジネスの勉強に協力的だということを身を持って知ったんだ。
体験はキミの知を際限なく広げる。
いやでも、これからキミは世界に巻き込まれる。
日本にいても、だ。
その前に、海外に行って見聞を広げておくことを勧めるよ。
野呂 一郎
清和大学教授