見出し画像

米中対立はフェイク、「たぬき合戦」にだまされるなという根拠。

この記事を読んで、あなたが得られるかも知れない利益:政治と経済は別物ということ。トランプ関税が火をつけた米中対立だが、それは偽装であり、実態は両国の緊密さは増しているという事実。

あなたはだまされている

米中対立?そんな訳ないじゃないですか。

https://qr1.jp/sDdK8l

中国がなぜ世界第二の経済大国なのか。

アメリカに製品を輸出しているからでしょ?

実際に中国からの輸出量は、増えているんですよ。

2022年の対米貿易額は、コロナ禍にも関わらず、0.4%増の7,592億1,786万ドルと微増しています。

でも、日本のマスコミもアメリカのマスコミも、なぜこう米中対立を煽るのでしょうか。

それは、米国の大統領選挙対策なんですよ。

バイデンもトランプも、米国の中国憎しの世論に配慮して、ポーズを取っているだけなんですよ。

日本もアメリカの属国ですから、それに協力してるんです。

ベトナムという目くらまし

このあいだ、エコノミック・コネクター(中国の代わりの貿易相手国)が出てきたよ、それはベトナムだ、というお話をしました。

米中対立なんて、経済面では少なくとも事実じゃなく、真っ赤な嘘なんです。

なぜならば、ベトナムが完全にエコノミック・コネクターとして機能しているからですよ。

https://qr1.jp/i9P1l1

経済における中国の傀儡といってもいい。

だってアメリカに輸出をしている会社のほとんどが中国の子会社だったり、中国の資本で作られた代理店だったりしているんですから。

経済的にはベトナムは中国の一部、ってわけです。

だから、これからも表面的には米中は対立を深めていくでしょう

習近平さんの売りも対米強硬路線だし、バイデンさんも来年の選挙に勝つには、対中対立を煽るしかないんだし。

でも政治の表舞台ではそうやってじゃんじゃんやりあっても、経済は心配ないんですから、びくともしないんですから。

これから、米中の猿芝居が激化しますが、だまされないことです。

https://qr1.jp/DY8Dtn

中国の隠れ経済拠点としてのベトナム

エコノミック・コネクターとしてのベトナムの役割は、トランプ氏が中国産品に関税を引き上げて以来、加速しています。

例えば中国が10億ドルかけて建てたフォックスコン・テクノロジー・グループの工場群(Foxconn Technology Group factory complex)は、アップル社のマックブックをじゃんじゃん作っています。

フォックスコン社のようす https://qr1.jp/VbCFmO

この工場の敷地はかつては野っ原でした。ベトナムが中国資本を誘致するために投資して土地を買い、工場を作ったのです。

何と言ってもベトナムの魅力は安い労働コスト、どんどん良くなるインフラ、そして双方に有利な米国との貿易協定がどんどんできてきていることです。

今年9月、 ベトナムは公式にアメリカとの 貿易提携を最新のものにアップデートしました。

その内容は、両国の関係性を 包括的戦略パートナーシップ に 格上げしたのです。

これまでインドと中国にしか与えていなかった特権的な外交ステータスをベトナムにも与えたのです。

同じくこの9月、米国はベトナムの半導体産業の発展を支援するという内容のパートナーシップも発表しています。

これから米越の関係がますます強固になることは、まちがいありません。

しかし、それは巧みな政治的工作でもあったのです。

米中越三カ国が、世界を騙す、という。

これで表面的にはののしり合いをしながら、裏では経済のシェイクハンドをするという、完璧なフェイクができあがったのです。

なぜ、中国がスパイ法を強化し始めたか

日本人の製薬会社社員が、中国の機密に関わったとの件で勾留されています。

中国はここに来て、外国人、外国企業に対して自国の機密保持をタテに規制を強めています。

これは、ベトナムというエコノミック・コネクターの存在があるから、外国企業とのビジネスがポシャっても大丈夫と高をくくっているからではないでしょうか。

スパイ法強化で、日本以外の外国企業の撤退も進むのではないでしょうか。

でも、大丈夫、実質的な中国代理店のベトナムに行けばいいんですから。

実際、アップル社の供給業者はこぞって、ベトナムに進出しており、今日もラックスシェア・プレシジョン・インダストリィ(Luxshare Precision Industry,)、ペガトロン・コーポレーション(Pegatron Corporation)などのアップルの子会社によって、マックブックの部品がベトナムで調達されています。

さて、一応証拠は出しておきましたけれど、以上はあくまで僕の妄想ですよ。

でも、やっぱり、ぼくはこの「米中たぬき合戦」にだまされちゃだめだ、と自戒するのです。

野呂 一郎
清和大学教授

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?