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人事の明日を占う⑪今年、人事担当者は、「企業ファンクラブ」を立ち上げろ!

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:従来の従業員だけを評価し、ケアするだけの人事部はもういらない。人事は従業員だけでなく、ステークホルダー全員を視野にいれるべきなのだ。切り札はファンクラブ結成。「新製品味見会」は必須。トップ画はhttps://x.gd/Q1J5A

人事は従業員の方だけ向くな

人事部の役割とは何か。

それは従業員のケアをし、働きやすい環境を整え、会社の業績に貢献できるように、それぞれの能力を向上させること、そう考えられてきました。

最近は、働く人々のウェルビーイング(well-being 幸福)に貢献すべきである、という役割を主張する識者も多くなってきました。

しかし、僕は、これは根本的に違う、と思うんです。

つまり、人事部は従業員だけに向いていては、ダメだと言いたいのです。

何故ならば、会社はどんどん社会的な存在になっているからです。

会社は社会に対し、より大きな責任を持ち、自分たちの行為に対し逐一説明責任を持ち、単に倫理や道徳感を備えるだけではなく、社会貢献を積極的に行わないと、社会が認めない存在になりつつあるのです。

フジテレビの件が、まさにそのことを物語っています。

採用一つとっても、人事がいくら初任給を高くしても、やりがいのあるキャリアプランを提示しても、企業の社会的評価が悪ければ、いい人材など来ません。

下の図を見てください。

のろ大学講義で使用したファイル

企業は、いまや、ステークホルダー(利害関係者)のサポートで成り立っているのです。

矢印が双方向になっているのは、これは企業がステークホルダーに奉仕するという一方的な関係ではなく、ステークホルダーも企業に対して応分の貢献をするという意味で、両者は運命共同体なのです。

このことに鑑みると、「従業員のケアをしているだけのこれまでの人事部のあり方は変わらねばならぬ」、と考えるのです。

社会とゆるくつながれ

じゃあ、具体的にどうすればいいんだ?

僕はいま、社会はつながりを求めていると思うんですよ。

きのう僕は、アメリカでチェスが流行っていることを取り上げ、若者は孤独感に苛まれ、つながりを求め、デジタルデトックス(デジタル情報洪水からの脱却)を求めていると申し上げました。

日本も同じだよ、と。

もう一つの、「若者いや現代人とは何か」の仮説は、いま、昔の卓上ゲーム(ボードゲームboardgame、テーブルトップゲームtabletop game)が流行っていること、見つけましたよ。

https://x.gd/035q7

アメリカでのボードゲームの売上は、2019年から2020年にかけてコロナの影響もあり、30%上がっている。

あるマーケットリサーチ会社のアドバイザーは「社会的なつながりに飢えている多くのアメリカ人が、昔ながらのゲームにそれを見つけたのだ。」と語っている。

ニューヨーク・タイムズWeekly 2025年1月25日The offline joy found in playing old games(オンラインから離れて、人々は昔ながらのゲームをする喜びに目覚めた)

Z世代のこの感覚は、日本の若者も共有しているのではないでしょうか。

いや、この感覚はZ世代に限らないでしょう。

結論として、社会が求めているのは、つながりであり、孤独感をなくすことであり、デジタル情報であふれ疲れ切った脳を空っぽにすることです。

つながるためには、ハードワークではなくて、昔ながらのゲーム的なものがちょうどいいのです。

人事のエースのあなたは社会と企業を結ぶエンジェルたれ

ちょっと長かったかな。

例えば、社会のつながりとして、人事のエースのあなたが音頭を取って”ファンクラブ”をつくりましょう。

https://x.gd/qGErd

コンテンツは
1.アナログ会報を年に2回発行
2.工場見学を年に1度開催
3.「新製品味見イベント」を随時開催

https://x.gd/mKEIW

くらいでいいと思います。

2,3は抽選で参加者を選ぶということになります。

ファンクラブ入会はもちろん無料で、盛り上がってきたら運動会とか、分科会(商品別ファンクラブ)などへの発展も視野に入れたらいいとおもいます。

人事エースのあなた、グッドラック!

って、俺のワイルドな暴論じゃ、社長が聞かないか(´・ω・`)

野呂一郎
清和大学教授


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